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名古屋大学国語は、記述量が多いのが特徴です。まずは、出題傾向を正しく理解することが大切です。自分の弱点を早めに把握し、対策を始めましょう。さらに、名古屋大学国語では論理的な思考力が求められます。ただ読むだけでなく、「考えをどう書くか」が問われます。したがって、他の大学とは異なる対策が必要です。
このページでは、名古屋大学国語の特徴や頻出テーマを解説します。あわせて、効果的な勉強法や実践的な学習ステップも紹介します。受験生が今すぐ始められる内容になっています。
🧭 名古屋大学 国語の特徴と出題傾向|記述力+論理構成力がカギ
▶️ まずは:試験形式の全体像を押さえる
名古屋大学の国語は、現代文と古文の2題構成で、全問記述式というのが最大の特徴です。マーク問題は一切出題されません。
- 試験時間:120分
- 学部共通問題(全学部で同じ問題を使用)
- 出題数:大問2題(現代文1題+古文1題)
- 解答形式:記述式(抜き出し・選択肢なし)
▶️ 次に:現代文の出題傾向・特徴を確認
現代文では、抽象的な評論文が中心に出題されます。哲学、言語論、文化論、科学論など、読み応えのあるテーマが多く見られます。
- 問題文の難度:やや高め(論理的構造の把握が必要)
- 記述量:40〜80字程度の記述問題が複数問
- 出題形式:要約、意見説明、内容把握
そのため、単なる読解だけでなく、「どのように書くか」という表現技術も重要です。
また、設問の意図を読み違えると大幅減点になるため、設問分析力も不可欠です。
項目 | 現代文 | 古文 | 共通点 |
---|---|---|---|
出題数 | 大問1題 | 大問1題 | 計2題 |
解答形式 | 記述式(40〜80字) | 記述式(30〜60字) | すべて記述式 |
難易度 | 抽象的・高難度 | 標準〜やや難 | 応用力が必要 |
重視される力 | 論理的読解・要約・意見表現 | 文法理解・心情把握・和訳力 | 要点整理+記述表現 |
頻出テーマ | 哲学・文化・言語・社会 | 物語・随筆・和歌など | 文学的・人文系中心 |
▶️ 一方で:古文は文法+場面理解が求められる
古文は、語彙・文法をベースにした読解力+記述力が問われます。内容自体は標準レベルですが、説明の的確さが試されます。
- 出題形式:登場人物の心情説明、現代語訳、内容説明など
- 記述量:30〜60字程度が中心
- 重要分野:主語補足、敬語理解、文脈の流れ
したがって、単語・文法・敬語の知識だけでなく、「登場人物の心情変化を正しく読み取る力」が重要になります。
▶️ さらに:差がつくのは“書き方”と“読み方”
名古屋大学 国語では、単に正解を知っているだけでは足りません。
論理的に答えを導き、それを簡潔・的確に表現できるかが問われます。
- 書き方のポイント:
- 文の構成は「結論→理由→補足」の型を意識
- 抽象語は避け、具体的・明確に
- 解答は字数内に要点を収める練習が必要
また、**設問の文言(なぜ〜か、どのように〜か、何を〜とあるが)**に注目することで、求められている答え方の型が見えてきます。
📚 名古屋大学国語対策におすすめの参考書|目的別・段階別に紹介
名古屋大学の国語は、全問記述式であるため、ただ読めるだけでは不十分です。
したがって、読む力と書く力の両方を鍛える参考書選びが、合格の鍵を握ります。
ここでは、段階別に役立つ名古屋大学国語の参考書を厳選し、紹介します。
▶️ まずは:全体像をつかみたい人におすすめ
『入試精選問題集 国語(記述対策)』
- 全体の出題傾向を把握したい初期段階に最適
- 現代文と古文のバランスが良く、取り組みやすい
- 解説が丁寧で、記述の考え方が一つひとつ学べる
👉 特に、記述の基礎に不安がある人はここから始めるのが効果的です。
▶️ 次に:現代文の記述力を鍛えるなら
『現代文と格闘する』
- 抽象的な文章をどう読めばよいのかを丁寧に解説
- 一見難しそうな記述問題でも、段階を追って答えに導く構成
- さらに、解答例が複数あり、比較しながら学べる
👉 「考える型」を身につけたい人にとって、最強の1冊です。
『得点奪取 現代文』
- 字数指定に合わせた解答練習ができる
- 自分の答案と模範解答を比較することで記述力が伸びる
- そのうえで、論理的にどう書けば加点されるかが明確にわかる
👉 過去問演習の前段階としてもおすすめです。
▶️ 一方で:古文は文法+読解+記述がセットで必要
『マーク式基礎問題集 古文』
- 古文単語・助動詞・敬語など文法知識の復習に適している
- 読解問題も豊富なので、読み慣れる訓練にもなる
- とはいえ、名古屋大学レベルにはこの後の強化が必須
👉 文法があやふやな人は、まずこの1冊で土台を固めましょう。
『得点奪取 古文』
- 古文でも記述力を鍛えたい人に向いている
- 問題の質が高く、内容理解と表現力の両方が必要
- だからこそ、本番に近い練習として非常に効果的
👉 記述に慣れていない人でも、繰り返すことで確実に力がつきます。
▶️ さらに:過去問で実戦力を仕上げる
『名古屋大学の赤本』
- 最新10年分の問題が収録されている
- どのような設問パターンが繰り返し出ているかが見える
- そのため、自分の答案と本番のレベル感をすり合わせるのに最適
👉 本番で時間配分や記述のまとめ方に慌てたくない人は、仕上げに必ず取り組んでください。
❓ 名古屋大学国語に関するよくあるQ&A
✅ Q1. 名古屋大学の国語ってどんな問題が出るの?
A.
まずは基本形式を押さえておきましょう。名古屋大学の国語は以下のような特徴があります。
- 大問2題:現代文1題、古文1題
- 解答はすべて記述式(マーク問題なし)
- 時間:120分(全学部共通)
特に、記述の質が評価のポイントとなるため、単に読む力だけでなく「書く力」が不可欠です。
✅ Q2. 共通テストよりも記述対策を優先すべき?
A.
確かに、共通テストも大事です。しかし、名古屋大学 国語は二次試験の比重が大きいため、早い段階で記述対策を始めるのが理想です。
- まずは、記述形式に慣れる練習から
- 次に、設問意図に沿った書き方の型を学ぶ
- さらに、模範解答との比較で精度を高める
共通テスト対策は、秋以降に短期間集中でも対応可能です。
✅ Q3. 記述の「書き方の型」ってどうすれば身につく?
A.
一方で、なんとなく書いても点はもらえません。したがって、以下のようなステップで練習することをおすすめします。
- 問いの種類(理由説明、要約、心情など)を分類
- 解答の基本構造(例:結論→理由→補足)を覚える
- 模範解答を真似して書き写す練習をする
このように、「書き方のパターン」を蓄積していくことで、実戦力が高まります。
✅ Q4. 古文の対策は現代文と比べてどう違う?
A.
古文では、文法と読解の両方が土台になります。
まずは、文法・単語・敬語などの基礎を早めに固めましょう。
- 古文は場面・人物把握が特に重要
- 心情の読み取りや現代語訳が頻出
- したがって、文脈を意識して読む訓練が有効です
現代文ほど抽象的ではありませんが、背景知識と状況理解力が必要です。
✅ Q5. いつから過去問演習を始めるべき?
A.
まずは基礎が固まってからで構いませんが、できれば高3の夏以降には着手したいところです。
- 早めに傾向を知ることで対策の方向性が見える
- 実際に解くと、時間配分や設問の癖がつかめる
- さらに、模範解答と自分の解答を比較することで大きな学びが得られる
したがって、過去問は単なる演習ではなく「実戦教材」として活用するべきです。
🧠 今日の語彙問題
問題:
次の語の意味を、10〜15字以内で説明しなさい。
「帰結」
✅ 解答例:
物事の最終的な結果
💡 解説ポイント:
- 「帰結」は名古屋大学の評論文で頻出する論理語のひとつ。
- したがって、意味だけでなく「論理展開上の役割(=結論に当たる)」も意識して覚えると、記述答案の質も向上します。
📝 まとめ|名古屋大学国語で合格点を取るために必要なこと
まずは、名古屋大学国語の記述中心の出題形式を正しく理解し、対策の方向性を明確にすることが大切です。次に、現代文と古文それぞれに必要な読解力・表現力・語彙力を段階的に鍛えることで、安定した得点力が身につきます。一方で、単なる解法の暗記では通用しないため、論理的思考に基づいた記述訓練を重ねることが不可欠です。したがって、基礎〜応用をカバーできる参考書を選び、過去問で本番レベルに慣れていく学習ステップが効果的です。
つまり、名古屋大学国語の合格には「書く技術の戦略的な習得」こそが最大のカギ。
早期対策と継続的な記述練習を通して、着実に合格圏を目指しましょう。