「筑波大学の英語は難しい」と感じていませんか?
たしかに、筑波大学の英語は、その出題形式の多様性と高度な読解力・表現力が求められるため、一般的な大学受験対策とは一線を画します。特に、自由英作文や長文読解の要約問題は、受験生にとって大きな壁となりがちです。
しかし、ご安心ください。
適切な戦略と効率的な学習法を知っていれば、その難易度は克服可能です。
この記事では、筑波大学の英語で高得点を獲得するために、まず何を知り、何をすべきかをご紹介します。なぜなら、対策の方向性を間違えると、貴重な学習時間が無駄になってしまうからです。
それでは、この後の詳細な対策を通じて、あなただけの合格ロードマップを見ていきましょう!
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✅ 出題形式と構成
- 試験時間は 120分。
- 大問は 3題構成 が基本。
- 大問1・2 → 長文読解(長めの英文、約700〜1000語程度)
- 大問3 → 整序(語句並べ替え)問題 と 自由英作文(約100語)。
- 出題内容としては、以下のような形式が混在。
- 内容一致/不一致(正誤)問題、空所補充、抜き出し、語句整序など。
- 自由英作文で自分の意見を英文でまとめる、という記述式。
- 最近は 英文和訳問題はほとんど出ない。和訳に特化した対策はあまり必要ない、という受験対策塾の分析もある。
📚 英語力に求められるレベル・特徴
- 英文中の単語・文法は「極端に難しい」わけではない。むしろ、基礎をしっかり押さえた上で、英文解釈力(文の構造や論理関係を読み取る力) が重視される。
- 長文は700〜1000語程度で、内容も様々な分野から(社会、自然科学、文化など)出る。よって「得意分野だけ」ではなく幅広く対策する必要がある。
- 自由英作文があるので、英語で自分の意見・考えを構成して書く力と、時間内に英文を読んで即座に文章を書くスピードが求められる。
- リスニングはほとんど出ない、という情報が一般入試対策で言われている。
🎯 対策のポイント
- 基礎(文法・語彙・構文理解)を固めたうえで、 長文読解の“速読・正確な読解力” を鍛える。構造把握、接続詞や指示語の読み取りを意識。
- 過去問(過去5年分など)を時間制で解き、「時間配分を意識する訓練」をする。120分で長文2題+作文はかなりの量だから。
- 自由英作文対策は、「ただ量を書く」だけでなく、出来れば 添削を受けて 自分の弱点を知ること。構成・論理・正確な表現の改善につながる。
⚠️ 注意すべき「傾向の変化」
- 過去にあった英文和訳のような問題は最近は減っており、「和訳用の対策」はあまり重視されていない。
- リスニング問題はほとんど出ない。つまり、聞き取り中心の勉強ばかりではなく、「読む/書く」をメインに据えるべき。
📚 筑波大学 英語対策 厳選参考書3冊
筑波大学の英語で高得点を目指すために、「語彙」「読解」「英作文」の重要分野をカバーする3冊の参考書に絞り込みました。
ただし、下記の参考書を取り組む前に、少なくとも1冊の文法書を完成させましょう。
- 『速読英単語 上級編』
- まず、難解な筑波大の長文に対応するためには、高度な語彙力が必須です。そこで、『上級編』を徹底的にマスターしてください。なぜなら、一般的な単語帳だけではカバーできないアカデミックな語彙を、文脈の中で効率よく習得できるからです。
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- 『英語長文ポラリス 3(難関)』
- 次に、最も配点の高い長文読解対策です。したがって、良質な問題が集められた『ポラリス 3』を推奨します。特に、筑波大学で問われる要約力や正確な内容把握のスキルを、この教材で集中的に鍛えることができます。
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- 『英作文ハイパートレーニング 自由英作編』
- そして最後に、合否を左右する自由英作文の対策です。この分野では、論理的な構成力と表現の型を身につけることが重要です。そのため、この参考書を使って、自分の意見を説得力のある英文で書くためのテンプレートを徹底的に覚え込みましょう。
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💡 筑波大学 英語対策 Q&A
Q1. 筑波大学の自由英作文は、どのくらいの単語数で書くべきですか?
A1. 一般的に、指定がない場合でも100〜150語程度を目安に書くのが理想です。なぜなら、このくらいの単語数が、論理的な構成(序論・本論・結論)を展開し、説得力のある意見を述べるために必要だからです。したがって、まずは指定された字数制限を正確に守りつつ、内容の密度を高めることを意識しましょう。
Q2. 読解問題の要約がうまくできません。どのように練習すれば良いですか?
A2. まず、一文一文を正確に訳す精読を行い、筆者の主張と具体例を明確に区別します。次に、筆者の主張やトピックセンテンスに線を引き、接続詞や指示語に着目して英文の論理構造を把握します。その上で、具体例や補足情報を削ぎ落とし、残った主要な情報だけを自分の言葉(英語)で簡潔にまとめる訓練を繰り返しましょう。
Q3. 速読英単語 上級編のレベルは、本当に必要ですか?
A3. はい、必要です。たしかに、必修編だけでも共通テストレベルはカバーできます。しかしながら、筑波大学の長文は、アカデミックで専門的なテーマを扱うことが多く、出題される語彙レベルが非常に高い傾向にあります。したがって、安定して高得点を取るためには、『上級編』で難関大レベルの語彙まで押さえておくことが非常に有利になります。
Q4. 過去問演習は、いつ頃から始めるのが効果的ですか?
A4. 理想としては、主要な分野の基礎固め(単語・文法・英文解釈)が終わった夏休み明け、すなわち9月頃から始めるのが良いでしょう。なぜなら、形式に慣れることが目的ですが、もし早く始めすぎると、実力不足でただ時間を浪費してしまう可能性があるからです。ただし、形式に慣れるために一度だけ早い段階で解いてみるのは有効です。
Q5. 筑波大学の英語は和訳問題が多いですが、対策はどうすれば良いですか?
A5. 和訳問題は、正確な英文解釈力と自然な日本語表現力が同時に問われるため、難しい分野です。そこで、『英文解釈の技術』などの教材を用いて、複雑な構文(倒置、省略、挿入など)を正確に把握する練習を徹底してください。加えて、直訳調ではなく、日本語として意味が通じる、自然な訳にする練習も忘れないようにしましょう。
✅ 実践和訳問題
問題(英語)
Many species are shifting their habitats as Earth’s climate changes. Forests expanding toward the poles are one example — but this shift is not always beneficial. For instance, certain tree species moving north may enter soil conditions or daylight patterns they are poorly adapted to. As a result, the forest community may change, sometimes reducing biodiversity rather than preserving it.
和訳の一例
地球の気候が変化するにつれて、多くの種(生物)が生息地を移動させています。北極に近づく方向への森林の拡大はその一例ですが、この変化が必ずしも有利とは限りません。たとえば、ある樹種が北へ移動しても、そこでは土壌の条件や日照時間のパターンがその樹種に合わない場合があります。その結果として、森林の構成が変化し、生物多様性が保たれるどころか、むしろ減少してしまうことさえあるのです。
解説(ポイント)
- “shifting their habitats” は「生息地を移す/移動させる」。単なる “move” ではなく、“shift” のニュアンス(環境・条件の変化に応じて“移す”)を意識する。
- “expanding toward the poles” は「極に向かって拡大している」。 “toward the poles” で「極の方向へ」。
- 主節と従属節の関係、因果関係 (“as a result”) を丁寧に訳すことで、論理の流れを崩さずに訳せる。
筑波大学 英語対策:合格へのロードマップ総まとめ
さて、これまで筑波大学の英語で高得点を獲得するための具体的な戦略と、分野別の厳選参考書、そして実践的なQ&Aをご紹介してきました。
結論として、筑波大学の英語対策は、単なる知識の暗記ではなく、「論理的な読解力」と「意見を構成する表現力」を磨くことに尽きます。したがって、ただ過去問を解くだけでなく、要約や自由英作文といった記述問題を添削してもらい、着実に弱点を克服していく姿勢が不可欠です。
なぜなら、この記述式の問題こそが、他の受験生と差をつける最大の鍵となるからです。
それでは、ご紹介した3冊の参考書(『速読英単語 上級編』、『英語長文ポラリス 3』、『英作文ハイパートレーニング 自由英作編』)を手に取り、今日から質の高い学習をスタートさせましょう!あなたの合格を心から応援しています。
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