関西大学総合情報学部の学部独自日程を受験するなら、英語の大問1をどのように攻略するかも重要です。
総合情報学部の英語は90分で複数の大問を解く必要があるため、英語全体の読解力を高めるだけでなく、大問ごとの出題形式や特徴を把握して、効率よく得点する力を身につける必要があります。
特に大問1は、問題形式を理解していないと、必要以上に時間を使ったり、選択肢を絞り切れなかったりすることがあります。一方で、出題パターンや正しい解き方を理解したうえで演習を重ねれば、安定して得点しやすい分野でもあります。
「総合情報学部の大問1では何が出るの?」「どのように解けばいい?」「どんな勉強をすれば点数を伸ばせる?」「大問1にどれくらい時間をかければいい?」と疑問に感じている受験生も多いでしょう。
そこでこの記事では、関西大学総合情報学部・学部独自日程の英語大問1に絞って、過去問から見える出題傾向、問題の特徴、具体的な解き方、勉強法、過去問の使い方まで詳しく解説します。
総合情報学部の英語全体の出題傾向や難易度、勉強法については親記事で詳しく解説しています。この記事では、その中でも特に「大問1でどう得点するか」に焦点を当てて分析していきます。
全体像:関西大学総合情報学部の英語は難しい?学部独自日程の出題傾向と対策 – 合格の道
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① 関西大学総合情報学部の英語「大問1」はどんな問題?
総合情報学部の学部独自日程 英語の大問2・3の英語長文対策について詳しく知りたい方はこちら:関西大学総合情報学部の英語|大問2・3の長文読解対策と解き方を徹底解説 – 合格の道
関西大学総合情報学部の学部独自日程の英語は、90分・大問3題で構成されています。その中でも大問Ⅰは、他の大問のような長文読解ではなく、ⅠAの会話文の空所補充とⅠBの文章整序という2つの形式から構成されています。関西大学公式の入試分析でも、大問Ⅰはこの2形式で整理されており、単純な単語・文法問題というより、英文の流れや前後関係を読み取る力が重要な大問です。
総合情報学部の学部独自日程 英語の時間配分について詳しく知りたい方はこちら:関西大学総合情報学部の英語の時間配分は?学部独自日程のおすすめの解き方を解説 – 合格の道
総合情報学部の学部独自日程 英語の語彙対策について詳しく知りたい方はこちら:関西大学総合情報学部の英語に必要な語彙力は?英単語・熟語の対策法を徹底解説 – 合格の道
大問Ⅰの構成
まず、大問Ⅰで何が出題されるのかを整理しておきましょう。
| パート | 出題形式 | 主に問われる力 | 対策のポイント |
|---|---|---|---|
| ⅠA | 会話文の空所補充 | 語彙・表現・会話の流れ・文脈理解 | 前後だけでなく会話全体を見る |
| ⅠB | 文章整序 | 語彙・指示語・接続関係・論理展開 | 文と文のつながりを見つける |
| 大問Ⅰ全体 | 2形式 | 知識+文脈把握+論理的に読む力 | 形式ごとの解き方を身につける |
関西大学公式の「関大入試完全攻略Navi」でも、ⅠAは日常的な会話文の空所補充、ⅠBは6つの部分に分けた説明文の並べ替えとされており、大問Ⅰでは文章の流れを理解する力が重要だと分析されています。
つまり、大問Ⅰを「単語や文法の知識だけで解く問題」と考えるのは適切ではありません。もちろん語彙や文法の基礎知識は必要ですが、最終的には「その選択肢を入れると文章全体が自然につながるか」を判断する必要があります。親記事でも、総合情報学部の英語は「長文を読む力」だけでは不十分で、大問Ⅰでは会話や文章のつながりを読む力が求められると分析しています。
総合情報学部の学部独自日程 英語の頻出分野ランキング:関西大学総合情報学部の英語「頻出分野ランキング」|長文テーマの傾向を徹底分析 – 合格の道
ⅠAは「会話文の空所補充」
ⅠAでは、会話文の中に設けられた空所に入る適切な選択肢を選ぶ問題が出題されます。ここで注意したいのは、空所の前後だけを見て答えを決めないことです。
例えば、会話問題では「質問→回答→その回答への反応」という流れになることがあります。この場合、空所に入る英文は、文法的に正しいだけでは足りません。直前の発言に対する自然な返答になっているか、その後の発言につながる内容になっているかまで確認する必要があります。関西大学公式の分析でも、空所補充では語彙知識だけでなく、会話や文章の流れを読み取ることが重要だと説明されています。
したがって、ⅠAで必要になる力を整理すると、次のようになります。
| 必要な力 | 具体的に見るポイント |
|---|---|
| 語彙力 | 選択肢の単語・熟語・表現の意味が分かる |
| 文法力 | 空所に入れたとき英文として成立するか判断する |
| 会話理解 | 相手の発言に対する自然な返答か確認する |
| 文脈理解 | 会話全体のテーマや流れをつかむ |
| 消去判断 | 文法・意味・流れのいずれかで不自然な選択肢を除外する |
このため、ⅠA対策で「英単語帳だけをやれば十分」「英文法だけをやれば十分」と考えるのはおすすめできません。単語・文法を土台にして、実際の会話文の流れから正解を判断する練習まで行う必要があります。
ⅠBは「文章整序」
一方、ⅠBは説明文を複数の部分に分け、正しい順番に並べ替える文章整序問題です。関西大学公式の分析では、6つの部分に分けた説明文の並べ替えとされています。
この問題で重要なのは、英文を一文ずつ日本語に訳して順番を決めることではありません。むしろ、「この文の次にどの文が来ると自然なのか」を判断するために、文同士の関係を探すことが重要です。
特に確認したいポイントは以下の通りです。
| 着目するポイント | 判断材料 |
|---|---|
| 指示語 | this、that、these、thoseなどが何を指しているか |
| 代名詞 | it、they、themなどの指す対象が前にあるか |
| 接続語 | however、therefore、alsoなどが前後関係を示していないか |
| 順序表現 | first、then、finallyなどの順番 |
| 因果関係 | 原因→結果の順になっているか |
| 具体例 | 一般的な説明の後に具体例が置かれていないか |
| 話題の継続 | 前の文の内容を次の文が受けているか |
例えば、ある文が This から始まっているなら、「Thisが指している内容は前にあるはず」と考えられます。また、However が文頭にあれば、直前には対比される内容が必要になる可能性が高くなります。このように、単語の意味だけでなく、英文同士の接続関係を利用して選択肢を絞っていくのがⅠBの基本的な考え方です。
大問Ⅰは「知識問題」ではなく「知識を使って流れを判断する問題」
ここまでをまとめると、大問Ⅰの特徴は次のようになります。
| 項目 | 大問Ⅰの特徴 |
|---|---|
| 問題数 | ⅠA・ⅠBの2パート |
| ⅠA | 会話文の空所補充 |
| ⅠB | 文章整序 |
| 形式 | マークセンス形式 |
| 必要な知識 | 英単語・熟語・基本文法・語法 |
| 必要な読解力 | 会話の流れ・文脈・文章同士のつながり |
| 特に重要な力 | 「英文を正確に読む」+「文と文の関係を判断する」力 |
| 対策の方向性 | 基礎知識→形式別演習→過去問 |
関西大学は一般入試について、高校で学習する基礎・基本レベルを中心とした出題を行っていると案内しています。また、公式の英語分析でも、基本的な文法・語彙を確実に押さえることが攻略の土台になると説明されています。
そのため、総合情報学部の大問Ⅰ対策でも、いきなり特殊な問題集に取り組む必要はありません。まずは英単語・熟語・基本的な英文法を固め、そのうえで会話文と文章整序の形式に慣れるという順番が効率的です。
そして、大問Ⅰで特に重要なのが、「知っているか」だけでなく「英文の流れから判断できるか」という点です。ⅠAなら会話の流れ、ⅠBなら文章の論理展開を見る必要があります。したがって、過去問演習では正解したかどうかだけでなく、「なぜこの選択肢が入るのか」「なぜ他の選択肢ではダメなのか」を説明できるところまで復習することが、大問Ⅰの得点を安定させるうえで重要です。
大問Ⅰ=会話文+文章整序。単語・文法の知識を土台に、会話や文章の流れを読む力まで求められる。
これが、関西大学総合情報学部の大問Ⅰを対策するうえで最初に押さえておきたいポイントです。なお、関西大学公式の入試分析でも、大問Ⅰについて「会話文の空所補充」と「文章整序」を明確に示しており、文章の流れを理解する力を重視しています。
② 関西大学総合情報学部の英語「大問1」の出題傾向
関西大学総合情報学部の大問Ⅰを対策するなら、まず押さえておきたいのが、出題形式が比較的はっきりしているという点です。大問ⅠはⅠAの会話文の空所補充とⅠBの文章整序に分かれており、関西大学公式の入試分析でもこの構成が明示されています。さらに、公式資料ではⅠAについて「会話の流れ」、ⅠBについて「内容的なつながり」と「つなぎ言葉・代名詞などによる形式的なつながり」が重要だと説明されています。
つまり、大問Ⅰは毎年まったく違うタイプの問題が出るというより、一定の形式の中で、英文の流れを正確に判断できるかを問う問題と考えることができます。ここを理解しておくと、やみくもに英語の問題集を大量に解くのではなく、ⅠAとⅠBに必要な力を分けて対策できます。
大問Ⅰの傾向を整理すると?
まず、ⅠAとⅠBの特徴を比較してみましょう。
| パート | 出題形式 | 主な判断材料 | 特に必要な力 |
|---|---|---|---|
| ⅠA | 会話文の空所補充 | 前後の発言・会話全体の流れ・選択肢の意味 | 会話の文脈を読む力 |
| ⅠB | 6つの部分の文章整序 | 指示語・代名詞・接続語・内容のつながり | 文章の論理展開を読む力 |
| 大問Ⅰ全体 | マークセンス方式 | 語彙・文法+文脈・論理 | 知識を使って英文のつながりを判断する力 |
この表からも分かるように、ⅠAとⅠBは形式こそ違いますが、共通しているのは「英文同士の関係を読む」ということです。関西大学公式の分析でも、ⅠAは会話や文章の流れを読み取ること、ⅠBは文章の内容的・形式的なつながりを判断することが重要だとされています。
ⅠAは「会話の流れ」を利用して選択肢を絞る
ⅠAの会話文空所補充では、単純に「空所に入る英文の意味が分かるか」だけを考えるのでは不十分です。その英文が会話の流れに合っているかを判断する必要があります。
たとえば、相手から質問を受けた直後の空所なら、その質問に対する回答として自然かどうかを考えます。また、その後に相手が続けて発言している場合には、空所に入れた文章が次の発言につながるかまで確認する必要があります。
したがって、ⅠAでは次のような順番で考えると整理しやすくなります。
①空所の前後を読む → ②会話のテーマを確認する → ③選択肢の意味を確認する → ④前後の発言と自然につながる選択肢を選ぶ
特に重要なのは、空所の直前だけを見て答えを決めないことです。会話文全体を読めば、選択肢の内容が後の発言と一致するかどうかまで確認できるため、迷ったときの判断材料が増えます。
関西大学公式も、会話文対策として、単なる短い日常会話ではなく、意見交換を含む200語程度の会話文に触れておくことを勧めています。これは、ⅠAを単なる「会話表現の暗記問題」と考えないほうがよいことを示しています。
ⅠAでは「会話表現の暗記」だけに偏らないことが重要
会話問題と聞くと、「How are you?」のような定型表現を覚えればよいと考える受験生もいるかもしれません。しかし、関西大学のⅠAで重要なのは、会話全体の内容を理解したうえで空所を判断することです。
そのため、対策では次の4つをバランスよく身につける必要があります。
| 対策 | 目的 |
|---|---|
| 英単語・熟語 | 選択肢や会話文の意味を正確に把握する |
| 英文法 | 空所に入る英文が文法的に成立するか判断する |
| 会話文演習 | 発言同士の関係を把握する |
| 文脈判断 | 前後だけでなく会話全体から正解を絞る |
つまり、ⅠA対策の中心は「会話表現を丸暗記すること」ではありません。基本的な英語知識を使って、会話の展開を読み取る練習が重要です。
ⅠBは「文章の順番を当てる問題」と考えない
ⅠBの文章整序では、6つの部分を正しい順番に並べます。ここで重要なのは、単純に6つの英文を読んで「なんとなくこの順番かな」と判断しないことです。
関西大学の公式資料では、ⅠBについて、内容的なつながり(coherence)と、therefore・however・next・finallyなどのつなぎ言葉や代名詞による形式的なつながり(cohesion)に注意することが重要だと説明しています。
この特徴を具体的に整理すると、次のようになります。
| 手がかり | 何を見るか | 順番を判断するヒント |
|---|---|---|
| 指示語 | this、that、these、thoseなど | 指している内容が前にあるか |
| 代名詞 | it、they、themなど | 何を指しているのか |
| 接続語 | however、thereforeなど | 前の文との論理関係 |
| 順序表現 | first、next、finallyなど | 時系列・手順 |
| 具体例 | for exampleなど | 一般論の後に具体例が来るか |
| 因果関係 | 原因・結果 | 原因→結果の順になっているか |
| 話題の継続 | 同じ人物・物・テーマ | 前の文を受けているか |
特に、指示語・代名詞・接続語は非常に重要な手がかりになります。
例えば、ある英文が「However, ~」から始まっているのであれば、直前にはそれと対比できる内容が必要になります。また、「This idea ~」と始まる英文なら、「This idea」が指す内容が前に出ている可能性が高くなります。
このように、英文そのものを全部日本語に訳さなくても、文同士の関係から置ける位置を絞り込める場合があります。
ⅠBでは「絶対位置」より「相対位置」を意識する
文章整序で特に意識したいのが、最初から6つすべての位置を一気に決めようとしないことです。
関西大学の過去の公式資料では、ⅠBについて、6つのパートを並べ替えて文章を再現する問題であり、各パートの「絶対位置」ではなく「相対位置」を答える形式だと説明されています。
これは、文章整序の解き方を考えるうえで重要です。
例えば、
A → C
というつながりが明確に見つかったなら、まずこの2つの関係を確定させます。その後、
A → C → F
というように別の文とのつながりを探していけば、6つの文を最初から全部並べようとするよりも判断しやすくなります。
したがって、ⅠBでは、
「この文は何番目?」ではなく「この文の次にはどの文が来る?」
という視点を持つことが重要です。
大問Ⅰは「基本的な英語力+関大独自の形式への慣れ」が必要
ここまでの傾向を踏まえると、大問Ⅰの対策で必要なものは大きく2つに分けられます。
①英単語・熟語・英文法などの基礎知識
②会話文・文章整序という形式に対応する力
関西大学公式も、直接的に文法・語彙だけを問う出題ではないものの、文章内容を理解するためには基本的な文法・語彙の知識が必要だと説明しています。また、文章整序では接続詞や副詞などの知識が文章のつながりを判断するうえで役立つとしています。
つまり、難しい英文法を大量に覚えることよりも、高校英語の基本的な知識を確実に使える状態にすることが先です。
そのうえで、ⅠAなら会話文、ⅠBなら文章整序という形式に慣れていくのが効率的です。
大問Ⅰは「関西大学特有の形式への慣れ」が得点に影響しやすい
大問Ⅰについては、関西大学の受験生自身も特徴的な形式として認識しています。関西大学公式の合格体験談では、実際の受験生が、ⅠBの文整序問題は他大学ではあまり見ない形式だったため、時間をかけてコツをつかんだと振り返っています。
これは大問Ⅰ対策を考えるうえで非常に重要です。
英語力そのものが不足している場合は基礎学習が必要ですが、ある程度の英語力があるのに大問Ⅰで点数が安定しない場合、「英語が苦手だから」ではなく「関西大学の形式に慣れていないから」という可能性があります。
そのため、過去問演習では単に正答率を見るだけではなく、
- ⅠAでどの選択肢に迷ったのか
- 会話のどの部分を根拠にしたのか
- ⅠBでどの文同士のつながりを見落としたのか
- 接続語や代名詞を利用できたか
- どの程度の時間で処理できたか
まで確認すると、弱点がかなり明確になります。
大問Ⅰの出題傾向から見える「対策の優先順位」
ここまでの分析をまとめると、大問Ⅰでは次の順番で対策すると効率的です。
| 優先順位 | 対策 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | 英単語・熟語の基礎固め | 選択肢・本文を正確に理解する土台になる |
| 2 | 基本文法・語法 | 空所に入る表現や英文構造を判断するため |
| 3 | 会話文演習 | ⅠAの会話の流れを読む力を身につける |
| 4 | 文章整序演習 | ⅠB特有の文同士のつながりを見抜く力を養う |
| 5 | 関西大学の過去問 | 本番と同じ形式・難易度・時間感覚に慣れる |
特に重要なのは、過去問を解く段階になってから、ⅠAとⅠBを別々に分析することです。
「大問Ⅰで何点取れたか」だけを見るのではなく、ⅠAとⅠBのどちらで失点しているのかを確認してください。ⅠAで失点が多いなら会話の文脈理解や語彙・表現に問題がある可能性があります。一方、ⅠBで失点が多いなら、接続語・指示語・代名詞などを利用して文章の構造を把握する練習が不足している可能性があります。
大問Ⅰは、単純な知識問題ではありません。しかし、出題形式が明確だからこそ、対策の方向性も明確です。ⅠAでは「会話の流れ」、ⅠBでは「文章同士のつながり」を意識して演習することが、得点を安定させるポイントになります。関西大学公式の分析でも、会話文・文章整序への慣れに加えて、基本的な語彙・文法を確実に押さえることが攻略の土台として示されています。
なお、関西大学は2026年度の英語過去問を日程別に公開しており、2月4日実施分も確認できます。実際の問題を使う際には、ⅠAとⅠBをそれぞれ切り出して複数年度分を比較すると、形式への対応力を効率よく高められます。
③ 関西大学総合情報学部の英語「大問1」の解き方
関西大学総合情報学部の大問Ⅰで安定して得点するには、単に英文を速く読むだけでは不十分です。ⅠAの会話文とⅠBの文章整序では、正解を判断するための着眼点が異なるため、それぞれの形式に合わせて解き方を変える必要があります。特にⅠAでは会話の流れ、ⅠBでは文同士のつながりを意識することが重要です。関西大学公式の入試分析でも、ⅠAは会話や文章の流れ、ⅠBは内容的なつながりに加えて接続語や代名詞などの形式的なつながりを確認することがポイントとして示されています。
ⅠA|会話文の空所補充は「前後+会話全体」で判断する
ⅠAで最も避けたいのは、空所の直前だけを読んで選択肢を決めることです。会話文では、空所の前の発言だけを見ると複数の選択肢が当てはまりそうでも、その後の発言まで確認すると正解を1つに絞れるケースがあります。
基本的には、次の順番で考えるとよいでしょう。
①会話のテーマを確認する → ②空所の前後を読む → ③選択肢を比較する → ④後の発言とのつながりを確認する → ⑤最も自然なものを選ぶ
| 手順 | やること | 確認するポイント |
|---|---|---|
| ① | 会話全体を確認 | 誰と誰が何について話しているか |
| ② | 空所の前後を読む | 質問・回答・反応の関係 |
| ③ | 選択肢を比較 | 意味・文法・語句の使い方 |
| ④ | 後続部分を確認 | 選択肢を入れた後も会話が自然か |
| ⑤ | 正解を決定 | 最も文脈に合う選択肢を選ぶ |
特に重要なのが、「空所に入る文そのもの」ではなく、「その文が入った後の会話」まで確認することです。
例えば、Aが質問をした後に空所があるなら、選択肢を見るときに「この英文は文法的に正しいか」だけでなく、「Aの質問に対する回答になっているか」を確認します。さらに、その次にBが発言しているのであれば、「この回答を受けてBがこの発言をするのは自然か」まで考えます。
つまり、ⅠAでは次のような会話の因果関係を意識します。
質問 → 回答 → 反応 → 次の話題
この流れに合わない選択肢は、単語や文法が正しくても正解にはなりません。
ⅠAで選択肢を消去するときの4つの基準
会話文では、最初から正解を探すよりも、明らかに不自然な選択肢を消していくほうが判断しやすい場合があります。
| 判断基準 | チェックすること |
|---|---|
| 文法 | 主語・動詞・時制などが正しくつながるか |
| 意味 | 前の発言に対する内容として成立するか |
| 会話の流れ | 質問に対する回答や反応になっているか |
| 後続部分 | 次の発言と矛盾していないか |
例えば、前の発言が「なぜその行動をしたのか」という質問なら、単なる感想を述べる選択肢よりも、理由を説明する選択肢のほうが候補になります。このように、会話文では「何を聞かれているのか」を先に把握すると、選択肢をかなり絞りやすくなります。
ⅠAで迷ったら「次の発言」を見る
ⅠAで2つの選択肢まで絞れたものの判断できない場合は、空所の後ろにある発言を確認するのがおすすめです。
例えば、
A:質問
B:[空所]
A:それを受けた発言
という構造なら、Bの選択肢を入れたときに、その後のAの発言が自然になるかを確認します。
この方法は、空所の前後だけでは判断できない問題で特に有効です。「この選択肢を入れたら、次の発言はなぜこの内容になるのか」まで考えることで、正解の根拠を明確にできます。
ⅠB|文章整序は「最初の文」を無理に決めない
ⅠBでは、6つのパートを正しい順番に並べます。ここでありがちな失敗が、6つの英文を最初から最後まで日本語に訳し、「たぶんこの文が最初だろう」と感覚で並べ始めることです。
文章整序では、すべての英文を完璧に訳すことよりも、文と文を結びつける手がかりを見つけることが重要です。
特にチェックしたいのが、次のポイントです。
| 手がかり | 見るポイント | 使い方 |
|---|---|---|
| 指示語 | this、that、these、those | 何を指しているのか確認 |
| 代名詞 | it、they、themなど | 前に対応する名詞があるか |
| 接続語 | however、thereforeなど | 前後の論理関係を確認 |
| 順序表現 | first、next、finallyなど | 順番・手順を判断 |
| 因果関係 | 原因・結果 | 原因→結果になっているか |
| 具体例 | for exampleなど | 一般的説明→具体例になっているか |
| 同一テーマ | 同じ人物・物・概念 | 前文を受けているか |
関西大学公式の分析でも、文章整序では内容的なつながりだけでなく、接続語や代名詞などによる形式的なつながりを見ることが重要だと説明されています。
ⅠBは「つながる2文」を探す
6つのパートを見たら、まず全部の位置を決めようとするのではなく、「この2つは絶対につながる」という組み合わせを探すことから始めます。
例えば、あるパートの最後に「a new system」と書かれていて、別のパートの冒頭が「This system」で始まっているなら、両者は強く結びついている可能性があります。
また、
A → B
という順番が確定したら、次は「Aの前に来る文」「Bの後に来る文」を探します。このように、少しずつ文章を組み立てていくほうが、6つのパートを一気に並べるよりもミスを減らせます。
関西大学の公式資料でも、文章整序では各パートの「相対的な位置関係」を把握することが重要だとされています。
ⅠBで特に強い手がかりは「指示語」と「接続語」
文章整序では、まず指示語と接続語をチェックするのがおすすめです。
例えば、文頭が However なら、その前には対比される内容が必要になる可能性が高くなります。一方、Therefore なら、その前に原因や理由が置かれる可能性があります。
同じように、this、that、these、those、it、theyなどが出てきた場合には、「何を指しているのか」を確認します。
| 表現 | 基本的な考え方 |
|---|---|
| However | 前の内容との対比 |
| Therefore | 前の内容を受けた結果・結論 |
| For example | 前の一般的説明を具体化 |
| First / Next / Finally | 順序・手順 |
| This / That | 前に出た内容を指す可能性 |
| They / Them | 前に出た複数の対象を指す可能性 |
| It | 前に出た単数の対象・内容を受ける可能性 |
もちろん、これらだけで順番を確定できるとは限りません。しかし、候補を絞るための強力な手がかりになります。
ⅠBで「意味」だけに頼ると迷いやすい
文章整序では、すべての英文を日本語に訳して意味だけで順番を考えると、似た内容の文が複数ある場合に迷いやすくなります。
そこで、意味+形式の両方から判断することが重要です。
例えば、
A「ある問題について説明する」
B「This problem …」
C「However, …」
という3つのパートがあった場合、内容だけでなく、
A → B
という指示語によるつながりや、
A → C
のような対比関係が成立するかを確認します。
つまり、文章整序では「意味が自然だから」だけではなく、英文の構造上もつながっているかを確認してください。
大問Ⅰ全体では「迷った問題に時間をかけすぎない」
総合情報学部の英語は90分で実施されるため、大問Ⅰで1問に時間を使いすぎると、後半の長文読解に影響します。2026年度の入試要項でも、総合情報学部の英語試験は90分とされています。
したがって、大問Ⅰでは「分からない問題をいつまでも考え続けない」というルールを決めておくことも重要です。
おすすめは、次のように判断することです。
根拠がある → そのまま解答
2択まで絞れる → 根拠をもう一度確認して決定
ほとんど根拠がない → 一度飛ばして後で戻る
特にⅠBでは、1つのパートの位置が決まらないからといって、そこで長時間止まる必要はありません。別のパート同士のつながりを探すことで、後から自然に位置が決まることがあります。
大問Ⅰの解き方をまとめると?
ⅠAとⅠBでは、次のように意識すると分かりやすくなります。
| ⅠA|会話文 | ⅠB|文章整序 | |
|---|---|---|
| 最初に見るもの | 会話のテーマ・空所前後 | 各パートの冒頭・末尾 |
| 重要な手がかり | 質問と回答・会話の流れ | 指示語・代名詞・接続語 |
| 基本戦略 | 前後+後続発言を確認 | つながる2文を探す |
| 避けたい解き方 | 空所の直前だけで判断 | 6文を感覚で一気に並べる |
| 迷ったとき | 次の発言まで確認 | 別の確定ペアを探す |
| 最終判断 | 会話全体が自然か | 文章全体の論理が自然か |
大問Ⅰで得点するために重要なのは、「英文を全部完璧に訳すこと」ではなく、「正解を判断するために必要な情報を見つけること」です。
ⅠAなら、空所の前後だけでなく会話全体を見て、質問・回答・反応の関係を確認します。ⅠBなら、最初から6つのパートを全部並べようとせず、指示語・代名詞・接続語などを利用して、まず強くつながるパートを見つけます。
そして、過去問演習では「正解したか」だけで終わらせないことが重要です。「なぜこの選択肢なのか」「どの表現が2つの文をつないでいるのか」まで確認することで、本番でも同じ判断ができるようになります。
関西大学総合情報学部の大問Ⅰは、ⅠA・ⅠBともに形式が明確だからこそ、正しい解き方を身につけてから演習量を増やすことが効果的です。基礎的な英単語・熟語・文法を固めたうえで、「会話の流れを読む」「文章のつながりを見抜く」という大問Ⅰ特有の処理方法を身につけることが、安定した得点につながります。
④ 関西大学総合情報学部の英語「大問1」の勉強法
関西大学総合情報学部の英語大問Ⅰで得点を伸ばすには、いきなり過去問を大量に解くのではなく、基礎知識を固める→ⅠA・ⅠBの形式に慣れる→過去問で実戦力を高めるという順番で勉強するのがおすすめです。関西大学公式の英語攻略チャートでも、英語の基礎となる語彙・文法・語法を押さえたうえで、会話問題や文整序問題の解法を身につけることが重視されています。
大問1対策は「英語の基礎」と「形式別対策」に分ける
大問ⅠはⅠAの会話文空所補充とⅠBの文整序から構成されるため、勉強も一括して考えるより、共通する基礎学習+ⅠA対策+ⅠB対策に分けたほうが効率的です。
| 段階 | やること | 目的 |
|---|---|---|
| STEP1 | 英単語・熟語 | 会話文・選択肢の意味を正確に取る |
| STEP2 | 英文法・語法 | 文構造や表現を正しく判断する |
| STEP3 | 会話文演習 | ⅠAの流れを読む力を養う |
| STEP4 | 文整序演習 | ⅠBの論理的なつながりを見抜く |
| STEP5 | 過去問演習 | 関西大学の形式・時間感覚に慣れる |
| STEP6 | 復習・分析 | 自分の失点原因を特定する |
ここで重要なのは、STEP1・STEP2を飛ばして大問Ⅰだけを解き続けないことです。関西大学公式も、文法や語彙を直接問う問題ではなくても、文章の内容を把握するためには基本的な文法・語彙の知識が必要だと説明しています。
まずは英単語・熟語を固める
大問Ⅰ対策で最初に取り組みたいのが、英単語と熟語です。
ⅠAでは選択肢の意味が分からなければ会話の流れを判断できません。また、ⅠBでも各パートの内容が分からなければ、文と文のつながりを判断することが難しくなります。
ただし、ここで重要なのは、大問Ⅰのために難単語を大量に覚える必要があるわけではないということです。
関西大学公式の入試対策でも、基本的な語彙・文法の知識を確実に身につけることが攻略の土台として示されています。
したがって、単語学習では次の状態を目指してください。
「見たことがある」ではなく、「英文の中で出てきた瞬間に意味が分かる」
特に大問Ⅰでは、単語の意味を思い出すのに時間がかかると、会話の流れや文章の構造を考える時間が削られてしまいます。単語帳を使う場合も、最終的には日本語訳を長時間考えずに意味を処理できる状態まで持っていくことが重要です。
次に英文法・語法を固める
英単語の次に必要なのが英文法・語法です。
大問Ⅰでは、独立した文法問題が大量に出るわけではありません。しかし、文法・語法の知識がなければ、空所に入る表現や文同士の関係を正しく判断できません。
例えばⅠAでは、選択肢を入れたときに英文として成立するかを判断する必要があります。ⅠBでも、接続詞や副詞などの働きを理解していれば、文同士の論理的なつながりを見つけやすくなります。関西大学公式も、接続詞・副詞などの知識が文章のつながりを判断するうえで役立つとしています。
したがって、文法学習では「文法問題に正解すること」だけを目的にせず、英文を読むための文法知識を身につけることを意識してください。
ⅠA対策は「会話表現の暗記」だけでは不十分
ⅠAの会話文対策では、会話表現を覚えることも役立ちますが、それだけでは十分ではありません。
関西大学公式は、会話文対策として、単純な日常会話だけではなく、意見交換を含む200語程度の会話文に慣れることを勧めています。つまり、ⅠAでは定型表現を知っているかだけではなく、ある程度まとまった会話の内容を理解する力が必要です。
そのため、ⅠAの演習では次の3点を意識します。
| 演習で確認すること | 内容 |
|---|---|
| ①誰が話しているか | 登場人物と立場を整理する |
| ②何について話しているか | 会話のテーマを把握する |
| ③発言がどうつながるか | 質問→回答→反応などの関係を見る |
特に、正解した問題でも「なぜこの選択肢が入るのか」を説明してみてください。
「日本語にすると何となく合っている」ではなく、「前の発言に対する回答になっていて、その後の発言にも自然につながるから正解」
というところまで説明できれば、ⅠAの解答力はかなり安定します。
ⅠAは「論理関係」を意識して練習する
関西大学の英語攻略チャートでは、会話問題についても、単に英文を日本語に訳すのではなく、文と文の論理的な関係を利用して空所を判断する考え方が紹介されています。例えば「結果→原因」「抽象→具体」といった関係を利用すれば、すべてを逐語訳しなくても選択肢を絞れるケースがあります。
この考え方は総合情報学部の大問Ⅰ対策にも応用できます。
例えば、
質問 → 回答
意見 → 具体例
結果 → 原因
一般的な内容 → 具体的な説明
など、前後の英文がどのような関係になっているかを考えます。
この練習を続けると、「英文を全部訳さなければ答えられない」という状態から、必要な情報を拾って正解を判断できる状態に近づいていきます。
ⅠB対策は「文整序専用の解き方」を身につける
ⅠBの文整序は、一般的な長文読解とは少し違う考え方が必要です。
関西大学公式の資料では、6つのパートを並べ替える問題について、各パートの「絶対位置」ではなく「相対位置」を考えることが重要だと説明されています。また、内容的なつながりに加えて、therefore、however、next、finallyなどのつなぎ言葉や代名詞による形式的なつながりにも注意するよう示されています。
そのため、ⅠBの練習では、ただ正しい順番を覚えるのではなく、「なぜAの次にBが来るのか」を説明する練習をしてください。
例えば、
A → B
と判断した場合、
「BがThis ~で始まっており、ThisがAの内容を受けているから」
「BがHoweverで始まっており、Aと対比関係になっているから」
というように根拠を言葉にします。
これができるようになると、初めて見る文章でも同じ考え方を使えるようになります。
ⅠBは「つながりのパターン」を覚える
文整序は、毎回まったく違う考え方で解くわけではありません。
よく使われるつながりを整理しておくと、問題を見たときに手がかりを見つけやすくなります。
| つながり | 典型的なパターン |
|---|---|
| 指示語 | 内容A → This/That+内容 |
| 代名詞 | 名詞 → it / they / them |
| 対比 | 内容A → However → 内容B |
| 因果 | 原因 → Therefore → 結果 |
| 具体化 | 一般的説明 → For example → 具体例 |
| 順序 | First → Next → Finally |
| 言い換え | 内容A → 同じ内容を別表現で説明 |
| 質問と回答 | 問いかけ → その答え |
もちろん、接続語があるから必ずその順番になるとは限りません。しかし、こうした手がかりを見つけて候補となるパート同士を結びつけることが、ⅠB対策では重要です。
関西大学の公式英語攻略チャートでも、文整序では「論理的順番」を理解することがポイントとして扱われています。
過去問は「大問Ⅰだけ」を抜き出して解くのも効果的
基礎学習ができたら、関西大学の過去問に取り組みます。
ここでおすすめしたいのが、最初から毎回90分通して解くのではなく、大問Ⅰだけを複数年度分まとめて解く方法です。
関西大学は2026年度の一般入試について、英語の過去問題と解答例を公開しています。
大問Ⅰだけをまとめて解くと、
「ⅠAは毎回どこで迷うのか」
「ⅠBではどのタイプのつながりを見落としやすいのか」
といった、自分の弱点が見つけやすくなります。
例えば、次のように進めるとよいでしょう。
| 回数 | やること | 目的 |
|---|---|---|
| 1回目 | 大問Ⅰを普通に解く | 現時点の実力を確認 |
| 2回目 | 間違えた問題を分析 | 失点原因を特定 |
| 3回目以降 | 別年度の大問Ⅰを解く | 同じ解法を使えるか確認 |
| 仕上げ | 時間を意識して解く | 本番の処理速度を確認 |
ここで大切なのは、同じ問題を何度も解いて答えを覚えるだけにならないことです。
過去問の目的は「正解番号を覚えること」ではなく、関西大学の大問Ⅰで使える判断方法を身につけることです。
間違えた問題は「原因別」に分類する
過去問の復習では、単に赤ペンで正解を書くだけではもったいありません。
間違えた原因を次のように分類してみてください。
| 失点原因 | 具体例 | 次にやること |
|---|---|---|
| 単語不足 | 選択肢・本文の語句が分からない | 単語・熟語を復習 |
| 文法不足 | 文構造を判断できない | 該当文法を復習 |
| 会話理解不足 | 発言の意図をつかめない | 会話文を追加演習 |
| 論理関係の見落とし | 原因・結果などを逆にした | 文同士の関係を分析 |
| 指示語の見落とし | This・itなどの指す内容を確認していない | 指示語に印をつける |
| 接続語の見落とし | Howeverなどを利用できない | 接続語の働きを復習 |
| 時間不足 | 考えすぎて時間を消費 | 時間を測って演習 |
この分析を行うと、「大問Ⅰが苦手」という曖昧な状態を具体的な弱点に変えられます。
例えば、ⅠAの正答率が低くても、その原因が「英単語が分からない」のか「会話の流れを読めない」のかで、次にやるべき勉強はまったく違います。
大問Ⅰは「満点を目指す大問」として対策する
関西大学の公式英語攻略チャートでは、ⅠAの会話問題とⅠBの文整序問題について、合格のために高得点を狙う考え方が示されています。過去の攻略チャートでは、大問Ⅰ全体44点に対して目標40点、得点率90.9%というシミュレーションも掲載されています。
もちろん、この数値を総合情報学部の学部独自日程にそのまま適用する必要はありません。しかし、大問Ⅰは「難しいから多少落としても仕方がない」と最初から考えるより、できるだけ失点を抑える大問として対策するという考え方は参考になります。
特に、ⅠA・ⅠBは長文読解と比べて問題の形式が限定されているため、正しい解法を身につけて演習すれば、得点を安定させやすい分野です。実際、関西大学の合格体験談でも、文整序問題に苦戦した受験生が公式の「英語攻略チャート」で解き方を学び、その後に過去問で対策した経験が紹介されています。
大問Ⅰ対策でやってはいけない勉強法
最後に、大問Ⅰ対策で避けたい勉強法をまとめておきます。
| やってはいけないこと | なぜ効率が悪いのか |
|---|---|
| 過去問を解くだけ | 解法が身につかない |
| 答えだけ覚える | 初見問題に対応できない |
| 会話表現だけ暗記する | 会話全体の流れを読む力が不足する |
| 文整序を感覚で解く | 初見問題で再現性がない |
| 単語だけを延々と続ける | 実際に知識を使う練習が不足する |
| 1問にこだわりすぎる | 90分全体の時間配分に影響する |
特に注意したいのが、「過去問をたくさん解けば自然にできるようになる」と考えることです。
過去問演習そのものは重要ですが、解いて丸付けをして終わりではなく、正解の根拠を確認し、次に同じ形式が出たときに同じ判断ができる状態にすることが重要です。
大問Ⅰのおすすめ勉強ルート
ここまでを踏まえると、総合情報学部の大問Ⅰ対策は次の流れがおすすめです。
英単語・熟語を固める
↓
基本英文法・語法を固める
↓
ⅠAの会話文を演習する
↓
会話の流れ・論理関係を分析する
↓
ⅠBの文整序を演習する
↓
指示語・代名詞・接続語などの手がかりを確認する
↓
過去問の大問Ⅰを複数年度分解く
↓
間違えた原因を分類する
↓
時間を測って大問Ⅰを解く
この順番で進めれば、単に「大問Ⅰの問題を解いた」という状態から、「大問Ⅰで何を見て、どのように正解を判断するかが分かっている」状態へ近づけます。
関西大学公式の入試対策でも、基本的な文法・語彙を確実に押さえたうえで、会話文や文章整序に慣れることが攻略の基本として示されています。さらに公式の英語攻略チャートでは、文整序について論理的な順番を見抜くことが重要だと詳しく解説されています。
したがって、総合情報学部の大問Ⅰ対策で最も意識したいのは、「知識を増やすだけ」から「知識を使って英文のつながりを判断する」勉強へ移行することです。ここまでできるようになったら、最後は過去問を使って、実際の試験時間の中で大問Ⅰを処理する練習に進みましょう。
⑤ 関西大学総合情報学部の英語「大問1」過去問の使い方
関西大学総合情報学部の大問Ⅰ対策では、過去問をただ解いて点数を確認するだけでは十分ではありません。ⅠAの会話文とⅠBの文章整序を複数年度分まとめて分析し、「どのような根拠から正解を判断するのか」を身につけることが重要です。
関西大学公式の入試対策でも、会話文や説明文に数多く触れながら、文章の意味を正確に捉える練習が必要だと説明されています。また、実際の合格体験談でも、文整序や空所補充などの苦手分野を複数年分まとめて解き、問題のパターンをつかんだという勉強法が紹介されています。
大問Ⅰの過去問は「点数」より「解き方」を分析する
大問Ⅰの過去問を解いたら、まず正解数を確認します。しかし、そこで終わってはいけません。
重要なのは、「なぜ間違えたのか」「なぜ正解できたのか」まで分析することです。
例えばⅠAで5問中3問正解だったとしても、間違えた2問の原因が「単語を知らなかった」のか、「選択肢の意味は分かっていたが会話の流れを読み違えた」のかで、次にやるべき勉強は変わります。
ⅠBでも同じです。文整序を間違えた場合、単に「順番を間違えた」と考えるのではなく、指示語・代名詞・接続語・内容のつながりのどこを見落としたのかを確認する必要があります。
| 復習する項目 | 確認すること |
|---|---|
| 正答率 | ⅠA・ⅠBのどちらで失点が多いか |
| 語彙 | 知らない単語・熟語があったか |
| 文法 | 文構造や語法を判断できなかったか |
| 文脈 | 会話・文章の流れを読み違えていないか |
| 論理関係 | 原因・結果・対比などを見落としていないか |
| 指示語・代名詞 | This、it、theyなどの指す内容を確認できたか |
| 接続語 | However、Thereforeなどを手がかりにできたか |
| 時間 | 1問に時間をかけすぎていないか |
このように分類すると、「大問Ⅰが苦手」という曖昧な状態から、「ⅠBで接続語を利用できていない」のような具体的な課題に変えられます。
まずは大問Ⅰだけを抜き出して解いてみる
過去問演習の初期段階では、毎回英語全体を90分で解く必要はありません。
むしろ、大問Ⅰの形式に慣れていない段階では、大問Ⅰだけを抜き出して複数年度分解く方法が効率的です。
関西大学は2026年度の一般入試について、実施日ごとの英語過去問題を公開しています。過去問は実際の試験問題を使って形式を確認できるため、大問Ⅰ対策でも重要な教材になります。
おすすめの進め方は次の通りです。
| 段階 | やること | 目的 |
|---|---|---|
| ① | 大問Ⅰだけ解く | 現在の実力を確認 |
| ② | 丸付けする | ⅠA・ⅠBの得点を確認 |
| ③ | 間違いを分析 | 失点原因を特定 |
| ④ | 解説・本文を確認 | 正解の根拠を理解 |
| ⑤ | 自分の解き方を修正 | 次回に同じミスをしない |
| ⑥ | 別年度を解く | 解法を初見問題でも使えるか確認 |
ここで大切なのは、1年分を解いたらすぐ次の年度へ進むのではなく、復習まで終えてから次に進むことです。
大問Ⅰは形式が比較的明確なので、何となく数をこなすよりも、1問ごとの判断根拠を確認したほうが効果的です。
ⅠAの過去問は「正解の根拠」を言えるようにする
ⅠAの会話文では、正解した問題についても復習する価値があります。
例えば、
「この選択肢は何となく自然だった」
という状態ではなく、
「直前の質問に対する回答になっていて、その後の発言とも内容がつながるから正解」
というところまで説明できるようにします。
関西大学公式の分析でも、大問ⅠAでは会話や文章の流れを理解することが重要だとされています。つまり、選択肢の意味だけを確認するのではなく、その選択肢が会話全体の中でどのような役割を持っているかを見ることが重要です。
復習では、次のような表を自分で作ってみるのもおすすめです。
| 問題 | 正解 | 正解の根拠 | 自分のミス |
|---|---|---|---|
| ⅠA① | 選択肢○ | 前の質問への回答 | 語句の意味を誤認 |
| ⅠA② | 選択肢△ | 後の発言と内容が一致 | 会話全体を見ていなかった |
| ⅠA③ | 選択肢○ | 前後の流れが自然 | 正解 |
| ⅠA④ | 選択肢× | 質問に対する直接的な回答 | 文法だけで判断 |
| ⅠA⑤ | 選択肢○ | 会話のテーマと一致 | 正解 |
このように記録すると、ⅠAで自分がどの判断を苦手としているのかが見えやすくなります。
ⅠAでは「間違い選択肢がなぜダメなのか」まで確認する
ⅠAの復習では、正解の理由だけでなく、他の選択肢がなぜ不正解なのかも確認してください。
例えば4つの選択肢があるなら、
- 文法的に入らない
- 質問への回答になっていない
- 会話の内容と矛盾する
- 後の発言につながらない
など、それぞれが不正解になる理由を確認します。
この作業をすると、次に似た問題が出たときに、「正解を探す」だけでなく「不正解を消す」ことでも答えを絞れるようになります。
特に本番で迷った場合、この消去法が大きな助けになります。
ⅠBの過去問は「どの2文がつながるか」を分析する
ⅠBでは、答えの順番だけを覚えても意味がありません。
重要なのは、なぜその順番になるのかを確認することです。
例えば、
A → D
という順番だったなら、
「DのThisがAの内容を受けている」
「DのHoweverがAとの対比を示している」
「Aで説明した内容をDが具体化している」
など、順番を決める根拠を探します。
関西大学公式の分析でも、文章整序では内容的なつながりだけでなく、接続詞・副詞・代名詞などによる形式的なつながりを利用することがポイントとされています。
そのため、ⅠBの復習では次のように整理すると効果的です。
| 確認するポイント | 復習内容 |
|---|---|
| 指示語 | This・Thatなどが何を指しているか |
| 代名詞 | it・they・themなどの指示対象 |
| 接続語 | However・Thereforeなどの論理関係 |
| 順序表現 | First・Next・Finallyなど |
| 内容 | 前のパートを次のパートが受けているか |
| 因果関係 | 原因→結果になっているか |
| 具体例 | 一般論→具体例の順になっているか |
ここまで分析すると、ⅠBを「感覚で並べる問題」から、根拠を使って順番を確定する問題へ変えられます。
「最初の文」より「確実につながる文」を探す
ⅠBを復習するときに特に意識したいのが、文章の最初から考える必要はないということです。
例えば6つのパートのうち、
A → F
が明らかにつながっているなら、まずそこを確定します。
その後、
A → F → C
のように前後のつながりを探していきます。
この方法なら、最初の文がどれなのか分からなくても、文章全体を組み立てられます。
関西大学公式の入試対策でも、文章整序では指定された最初の文を手がかりに、語彙や内容から文章全体を並べ替える形式だと説明されています。
したがって、過去問を復習するときも、「最初はどれだったか」だけを見るのではなく、「どのパートとどのパートが強く結びついていたか」を確認してください。
1年分を解いたら「自分専用の大問Ⅰ攻略メモ」を作る
大問Ⅰの過去問を複数年度分解くなら、毎回同じようなミスをしていないかを記録しておくと効果的です。
例えば、
ⅠAでは、空所の直前だけで判断すると間違えやすい。後の発言まで確認する。
ⅠBでは、This・it・theyを見落としやすい。
Howeverは対比、Thereforeは結果を示すことを意識する。
文整序では、最初から順番を全部決めず、つながる2文を先に探す。
というように、自分が実際に間違えた経験をもとにルールを作ります。
| 年度 | ⅠAの弱点 | ⅠBの弱点 | 次回意識すること |
|---|---|---|---|
| 年度A | 会話の流れ | 指示語 | 後の発言まで読む |
| 年度B | 語彙 | 接続語 | Howeverに注目 |
| 年度C | 文脈 | 内容関係 | 2文のつながりを探す |
| 年度D | 会話の意図 | 代名詞 | 指示対象を確認 |
こうしておくと、過去問を解くたびに同じミスを繰り返すことを防げます。
過去問は「複数年度をまとめて比較」すると傾向が見える
大問Ⅰは1年分だけではなく、複数年度を並べて見ることも重要です。
1年分だけを見ると、「この問題はこう解く」という個別の知識になりがちです。しかし複数年度を比較すると、
ⅠAでは会話の流れを利用する
ⅠBでは文同士のつながりを見る
というように、形式そのものに共通する特徴が見えてきます。
関西大学公式の入試対策では、直近3年間の出題傾向をもとに、会話文・文章整序を含む英語の出題形式を整理しています。また、合格体験談でも苦手な問題を複数年分まとめて解くことでパターンをつかんだという方法が紹介されています。
したがって、過去問を使うときは、
1年分を深く分析する → 複数年度で共通点を探す
という流れがおすすめです。
大問Ⅰの過去問は「本番形式」と「分析用」を分ける
過去問演習では、すべてを同じ方法で解く必要はありません。
基礎固めの段階では、時間を気にせず分析しながら解くことを優先します。一方、仕上げの段階では、本番を意識して時間を測ります。
| 段階 | 解き方 | 重視すること |
|---|---|---|
| 初期 | 時間を気にしない | 正解の根拠を理解 |
| 中期 | ある程度時間を意識 | 処理速度を上げる |
| 後期 | 本番を想定 | 時間内に正確に解く |
| 直前 | 既習問題を再確認 | ミスパターンを潰す |
ここで、最初から時間だけを気にする必要はありません。
まだⅠA・ⅠBの解き方が身についていない段階で無理にスピードを上げると、「速く間違える練習」になってしまうからです。
まず正しい判断方法を身につけ、その後に処理速度を上げるという順番が基本です。
大問Ⅰの仕上がりは「初見問題で再現できるか」で判断する
過去問を何年分解いたかだけでは、大問Ⅰの完成度は判断できません。
例えば、同じ年度の問題を何度も解いて満点を取れても、答えを覚えているだけなら実戦力がついたとはいえません。
本当に重要なのは、初めて見る問題でも同じ考え方を使えるかです。
仕上がりの目安を整理すると、次のようになります。
| 状態 | 評価 |
|---|---|
| 正解を覚えている | △ |
| 解説を読めば理解できる | △ |
| 正解の根拠を説明できる | ○ |
| 間違い選択肢の理由も説明できる | ◎ |
| 初見問題でも同じ解法を使える | ◎ |
| 時間内に安定して処理できる | 完成に近い |
特にⅠBでは、「なぜこの2文がつながるのか」を説明できるかを一つの基準にするとよいでしょう。
大問Ⅰの過去問演習で目指したい状態
最終的には、問題を見た瞬間にある程度の視点が自然に出てくる状態を目指します。
ⅠAなら、
「これは何についての会話か?」
「空所の前は何を聞いているか?」
「選択肢を入れた後の発言につながるか?」
と考えられる状態です。
ⅠBなら、
「Thisは何を指す?」
「Howeverの前には何が必要?」
「この2文はどちらが先?」
「原因と結果はどちら?」
と自然に確認できる状態です。
ここまでできれば、大問Ⅰを「英文を全部日本語に訳してから考える問題」として処理する必要がなくなります。
大問Ⅰの過去問演習で重要なのは「量」より「分析」
もちろん、複数年度の過去問に取り組むことは重要です。しかし、10年分を雑に解くより、数年分を丁寧に分析するほうが、形式への対応力を身につけやすい場合があります。
特に、
解く → 丸付け → 原因分析 → 根拠確認 → 解法修正 → 次年度
というサイクルを崩さないことが大切です。
関西大学公式も、過去問題を通して会話文・説明文に数多く触れることを勧めています。さらに、文整序や空所補充を苦手としていた受験生が、複数年分をまとめて解くことでパターンをつかんだという実例も紹介されています。
したがって、総合情報学部の大問Ⅰでは、単純に過去問の「消化数」を増やすのではなく、複数年度の問題から共通する解法を抽出することを意識してください。
大問Ⅰの過去問の使い方まとめ
最後に、ここまでの内容を一つの流れにまとめます。
① 大問Ⅰだけを抜き出して解く
↓
② ⅠA・ⅠBそれぞれの得点を確認する
↓
③ 間違えた問題を語彙・文法・文脈・論理に分類する
↓
④ ⅠAは会話の流れを確認する
↓
⑤ ⅠBは指示語・代名詞・接続語・内容のつながりを確認する
↓
⑥ 正解の根拠を自分の言葉で説明する
↓
⑦ 複数年度を比較して共通するパターンを見つける
↓
⑧ 最後に時間を測って実戦形式で解く
総合情報学部の英語は、2026年度の入試要項でも英語を90分で実施しており、学部独自日程の英語対策では限られた時間の中で問題を処理する力も必要です。
だからこそ、大問Ⅰについては、「解けるようになる」だけでなく、「短時間で、根拠を持って解けるようになる」ことを目標にしてください。
ⅠAでは会話の流れ、ⅠBでは文章同士のつながりを意識しながら複数年度の過去問を分析する。この方法を続ければ、大問Ⅰの問題形式そのものへの対応力が高まり、初見問題でも同じ考え方を再現しやすくなります。
大問Ⅰは、関西大学の公式分析でも明確な出題形式が示されているパートです。だからこそ、ただ英語力を高めるだけではなく、「関西大学の大問Ⅰでどう考えるか」を身につけることが得点アップのポイントになります。
⑥ 関西大学総合情報学部の英語「大問1」で得点差がつくポイント
関西大学総合情報学部の英語大問Ⅰで安定して得点するには、単語や文法の知識だけでなく、英文と英文の「つながり」を見抜く力が重要です。特にⅠAの会話文とⅠBの文整序では、文章をすべて日本語に訳さなくても、時制や論理関係を確認することで正解を絞れる問題があります。
関西大学公式の英語攻略チャートでは、関西大学の英語で問われる「順番」を、①語法のルール、②文法のルール、③論理のルールに分けています。そのうえで、ⅠAの会話問題では特に論理の順番が重要であり、ⅠBの文整序では文章同士の論理関係に加えて、時制の流れが大きな手がかりになると分析しています。
ⅠAで重要なのは「会話の論理的な順番」
ⅠAの会話文では、選択肢の中から「意味が通りそうな英文」を選ぶだけでは不十分です。
重要なのは、その発言が会話の中でどのような役割を果たしているかです。
関西大学公式の攻略チャートでは、会話問題の「論理の順番」として、主に次のような関係が紹介されています。
| 論理関係 | 基本的な流れ | 会話での見方 |
|---|---|---|
| 全体→部分 | 全体の説明→具体的な内容 | 「いくつかある」の後に具体例 |
| 抽象→具体 | 一般的な話→具体例 | 意見の後に具体的な説明 |
| 結果→原因 | 結果→その理由 | 「なぜ?」への回答 |
| 古い情報→新しい情報 | 既出情報→新情報 | 前の発言を受けて話を進める |
ここで大切なのは、会話文でも「発言と発言の順番には理由がある」と考えることです。
例えば、Aが「最近どうしてその活動を始めたの?」と聞いているのであれば、Bの発言には当然その理由や経緯が入るはずです。その後、Aが具体的な内容について質問しているなら、Bの前の発言ではより大きな話をしていた可能性があります。
つまり、
大きな話 → 詳細
結果 → 理由
質問 → 回答
のような関係を意識することで、選択肢を絞りやすくなります。
ⅠAは「質問に答えているか」だけでなく「その次につながるか」を見る
会話問題では、「質問への回答になっている」というだけで正解だと判断しないようにしましょう。
例えば、空所の前が質問で、その後に別の発言が続いている場合には、
質問 → 空所 → 次の発言
という3つの関係を確認します。
空所に入る選択肢が質問への回答になっていたとしても、その次の発言につながらなければ不自然です。
| 確認する順番 | チェックすること |
|---|---|
| ① | 空所の前は何を聞いているか |
| ② | 選択肢は質問に答えているか |
| ③ | 選択肢を入れた後、話題が自然に続くか |
| ④ | 後の発言と矛盾していないか |
この4段階で確認すると、単純な会話表現の知識だけでは判断できない問題にも対応しやすくなります。
関西大学公式も、会話問題では日常的な短い会話だけではなく、意見交換を含む200語程度の会話文に慣れることを勧めています。つまり、ⅠAでは定型表現を覚えるだけでなく、まとまった会話の流れを読む練習が必要です。
「結果→原因」はⅠAで特に意識したい
会話文を読むときに便利なのが、結果と原因の関係です。
例えば、
「最近、英語の成績が上がった」
という話が出てきた場合、その後に、
「毎日単語を覚えるようになった」
「長文を読む練習を始めた」
といった原因が続くことがあります。
このとき、
結果 → 原因
という流れを把握できれば、選択肢の意味をすべて細かく訳さなくても、ある程度候補を絞れます。
逆に、
原因 → 結果
という流れになっている場合もあります。
重要なのは、「必ずこの順番」と決めつけることではなく、前後の英文がどのような論理関係になっているかを考えることです。
ⅠBでは「時制」が強力な手がかりになる
ⅠBの文整序で特に注目したいのが、時制の流れです。
関西大学公式の英語攻略チャート第5回では、文整序問題の解法ポイントとして「時制・時の流れ」が最も出題の多いポイントとされ、過去問分析では約38%を占めると説明されています。
これは、文整序問題を解くときに「内容がつながっているか」だけを見るのではなく、それぞれの文がいつの出来事を説明しているのかを見ることが重要だということです。
例えば、
過去の出来事 → その後に起きた出来事 → 現在の状況
という時間の流れがあれば、それに合わせて英文を並べられる可能性があります。
ⅠBで確認したい時制のポイント
文整序の各パートを見たら、動詞の時制に印をつけるのがおすすめです。
| 時制・表現 | 注目するポイント |
|---|---|
| 過去形 | 過去の出来事を説明しているか |
| 現在形 | 現在の事実・一般的な内容か |
| 現在完了 | 過去から現在につながる内容か |
| 過去完了 | 過去のある時点より前の出来事か |
| willなど | 未来の話になっているか |
| before / after | 出来事の前後関係を示しているか |
| then / later | 時間の経過を示しているか |
| when / while | 出来事の同時性・前後関係を示しているか |
特に、複数の英文に異なる時制が使われている場合は、**「この出来事はいつ起きたのか」**を整理してください。
これだけでも、候補となる順番をかなり絞れることがあります。
現在完了と過去完了は「時間の位置」を見る
時制を見るときに注意したいのが、単純に「現在完了だから現在」「過去完了だから過去」と機械的に考えすぎないことです。
関西大学公式の攻略チャートでは、文整序の時制を考える際に、現在完了は現在、過去完了は過去の時間軸に置いて考えるという整理方法が紹介されています。
例えば、
過去の出来事A → さらに前の出来事B
という関係なら、Bに過去完了が使われることで、Aより前に起きたことが示される場合があります。
このように、時制は単なる文法知識ではなく、文章の時間軸を作るための手がかりとして利用できます。
文整序では「時間軸」を先に作る
ⅠBの6つのパートを見たら、いきなり全部を並べようとせず、まず時間関係を整理してみましょう。
例えば、
①過去の出来事
↓
②その出来事より前に起きていたこと
↓
③その後の変化
↓
④現在の状況
という時間軸が見えたなら、文章の順番を決める大きなヒントになります。
もちろん、すべての問題が単純な時系列で構成されているわけではありません。しかし、時制を見ることで明らかに前後関係があるパートを見つけられる可能性があるため、文整序では必ずチェックしておきたいポイントです。
「時制+指示語」で考えるとさらに強い
ⅠBでは、時制だけを見るのではなく、時制と指示語を組み合わせるとさらに判断しやすくなります。
例えば、
- A:過去の出来事を説明
- B:その出来事を受けて「This event ~」
- C:その後に起きたことを過去形で説明
という構造なら、
A → B → C
という順番を作りやすくなります。
| 手がかり | 分かること |
|---|---|
| 時制 | 出来事の時間関係 |
| This / That | 前に出た内容とのつながり |
| it / they | 指示対象とのつながり |
| However | 対比 |
| Therefore | 結果・結論 |
| Then / later | 時間の経過 |
| For example | 具体例 |
このように、文整序では1つの手がかりだけで決めないことが重要です。
「時制ではA→Bになりそう」「指示語でもBがAを受けている」というように、複数の根拠が一致したときに順番を確定すると、判断の精度が上がります。
ⅠBでは「時制が合わない順番」を消していく
文整序では、正しい順番を一から探すよりも、明らかに不自然な組み合わせを消す方法も有効です。
例えば、
A:現在の状況
B:過去に起きた原因
C:その後に起きた結果
という3つがあった場合、
A → C → B
のような順番にすると時間関係が不自然になるなら、候補から外せます。
このように、
「この順番なら時制がおかしい」
という視点を持つと、正解を直接探すよりも判断しやすくなります。
大問Ⅰで「全部訳す」必要はない
ここまでの内容から分かるように、大問Ⅰでは英文を一語ずつ日本語に訳すことだけが正解への道ではありません。
むしろ、
ⅠA → 会話の論理関係を見る
ⅠB → 時制・指示語・接続語・内容のつながりを見る
というように、英文の構造から判断することが重要です。
関西大学公式の英語攻略チャートでも、関大英語では「論理のルール」による順番が重要だと説明されています。
また、関西大学公式の入試対策では、基本的な文法・語彙の知識は必要としつつも、接続詞や副詞などの知識を使って文章のつながりを判断することが文章整序対策につながるとしています。
つまり、基礎知識を持ったうえで、その知識を「英文同士の関係を判断するため」に使うことが大問Ⅰ対策のポイントです。
大問Ⅰで得点差がつきやすいポイントを整理
ここまでを整理すると、大問Ⅰで特に注目したいポイントは次の通りです。
| 優先度 | ポイント | ⅠA | ⅠB |
|---|---|---|---|
| 最重要 | 文と文の論理関係 | ◎ | ◎ |
| 最重要 | 時制・時間の流れ | ○ | ◎ |
| 重要 | 指示語・代名詞 | ○ | ◎ |
| 重要 | 接続語 | ○ | ◎ |
| 重要 | 質問と回答 | ◎ | △ |
| 重要 | 抽象→具体 | ◎ | ◎ |
| 重要 | 結果→原因 | ◎ | ◎ |
| 基礎 | 語彙・文法 | ◎ | ◎ |
この表からも分かるように、ⅠAとⅠBは形式こそ異なりますが、共通しているのは「英文と英文の関係を見る」ということです。
ⅠAでは会話の流れ、ⅠBでは文章全体の論理構造という違いはありますが、どちらも単独の英文だけを見て答える問題ではありません。
大問Ⅰの演習では「手がかりに印をつける」
実際の過去問演習では、ただ読むだけでなく、次のような印をつけると分析しやすくなります。
時制 → ○
指示語 → 下線
接続語 → 四角
原因・結果 → 矢印
具体例 → 波線
例えばⅠBなら、
過去形○ → Thisに下線 → Howeverを四角 → 現在完了○
というように、自分なりのルールを作ります。
最初は少し時間がかかりますが、繰り返すうちに、問題を見た瞬間に重要な部分へ目が向くようになります。
大問Ⅰ対策で最終的に目指すべき状態
大問Ⅰの完成形は、単に「正解率が高い」だけではありません。
「なぜその順番になるのか」
「なぜその選択肢が正解なのか」
を説明できる状態を目指してください。
ⅠAなら、
「前の発言への回答になっているだけでなく、その後の発言にも自然につながるから」
ⅠBなら、
「時制から見てこの出来事が先で、さらに次の文のThisが前の内容を受けているから」
というように、複数の根拠を使って説明できれば理想的です。
関西大学の公式攻略チャートでも、会話問題では「論理の順番」、文整序では「時制の流れ」など、英文同士の関係を利用した解法が紹介されています。
そのため、総合情報学部の大問Ⅰを攻略するときは、単語・熟語・文法を覚えるだけで終わらせず、「覚えた知識を使って、英文のつながりを見抜く」段階まで進めることが重要です。
特にⅠBの文整序では、関西大学公式の分析で「時制・時の流れ」が最も多い解法ポイントとして挙げられているため、過去問を解く際には、文章の意味だけでなく、各パートの動詞の時制を確認する習慣をつけておきましょう。
大問Ⅰは、単純に英語力だけで勝負するのではなく、「どこを見れば順番が分かるのか」を知っているかどうかで差がつく大問です。ここまでの対策を身につけたうえで過去問演習を重ねれば、ⅠA・ⅠBともに安定して得点できるようになります。
まとめ|関西大学総合情報学部の英語大問1を攻略するために
ここまで、関西大学総合情報学部の英語大問Ⅰについて、出題形式から解き方、勉強法、過去問の使い方、時間配分まで詳しく解説してきました。総合情報学部の英語は90分・200点で、大問ⅠはAの会話文の空所補充とBの文章整序から構成されています。関西大学公式の入試対策でも、大問Ⅰでは「文の流れを理解する力」が求められると分析されているため、単語や文法の知識だけでなく、英文同士のつながりを意識して対策することが重要です。
大問ⅠAの会話問題では、空所の前後だけでなく、会話全体の流れを確認することがポイントです。質問に対する回答になっているか、前の発言を受けているか、その後の発言へ自然につながるかを確認し、選択肢を判断してください。会話問題は単純な定型表現の暗記だけで対応するのではなく、発言同士の論理関係を捉えることが重要です。
一方、大問ⅠBの文章整序では、6つのパートを最初から順番に並べようとするのではなく、指示語・接続語・時制・内容のつながりから、確実につながるパートを見つけることが基本です。関西大学の公式資料でも、文章整序ではthereforeやhoweverなどのつなぎ言葉、代名詞などの形式的なつながりに加えて、内容的なつながりを見ることが重要だと説明されています。
| 大問Ⅰ | 特に意識したいポイント |
|---|---|
| ⅠA・会話文 | 会話の流れ・質問と回答・前後の発言のつながり |
| ⅠB・文章整序 | 指示語・接続語・時制・時間の流れ・内容のつながり |
| 共通 | 単独の英文ではなく、英文同士の関係を見る |
| 過去問演習 | 正解だけでなく「なぜその順番・選択肢になるのか」を確認 |
そして、大問Ⅰを得点源にするためには、過去問を解いて終わりにしないことが大切です。間違えた問題について、「単語が分からなかった」「会話の流れを読み違えた」「指示語の対象を見落とした」「時制を確認しなかった」など、間違いの原因を具体的に分析してください。原因が分かれば、次に同じタイプの問題が出たときに何を見るべきかが明確になります。
時間配分については、大問Ⅰだけに時間をかけすぎないことも意識してください。総合情報学部の英語は90分で、大問Ⅰの後には長文読解が続きます。そのため、大問Ⅰを丁寧に解きながらも、後半の長文を解く時間を圧迫しないことが重要です。最初は正確さを優先し、解法が身についてから徐々に処理速度を上げていくとよいでしょう。
最終的に目指したいのは、過去問の答えを覚えることではありません。初めて見る問題でも、「ⅠAなら会話の流れを見る」「ⅠBなら指示語・接続語・時制からつながりを探す」という考え方を再現できる状態です。関西大学の大問Ⅰは形式が明確だからこそ、正しい解き方を身につけて過去問で繰り返し練習すれば、安定した得点につなげやすい部分です。
関西大学総合情報学部の英語で得点を伸ばしたいのであれば、まずは大問Ⅰを「最初にある小さな問題」と考えず、確実に得点を積み上げるための重要なパートとして対策してください。ⅠAでは会話の流れ、ⅠBでは文章のつながりを意識し、過去問演習でその判断を素早くできるようにしておくことが、大問Ⅰ攻略への近道です。
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