関西大学「全学部日程1」の英語で、長文読解と並んで対策しておきたいのが大問Ⅰです。
2026年度の大問Ⅰは、Aが会話文の空所補充、Bが文整序という構成でした。会話文では、空所に入る英文を会話の流れから判断する力が求められ、文整序では、接続語や指示語、時系列などを手がかりに、文章全体の論理展開を組み立てる力が問われます。
つまり、大問Ⅰは単純に「英単語や文法の知識があれば解ける問題」ではありません。英文と英文のつながりを読み取り、文脈や論理から正解を判断する力が重要になります。
また、関西大学の英語は90分で3題を解く必要があるため、大問Ⅰで必要以上に時間を使ってしまうと、その後の長文読解に影響する可能性があります。大問Ⅰを安定して処理し、長文に十分な時間を残すことも得点力を高めるうえで重要です。
そこでこの記事では、関西大学「全学部日程1」の大問Ⅰだけに焦点を当て、会話文と文整序それぞれの出題傾向・解き方・失敗する人の特徴・勉強法まで徹底解説します。
「会話文で選択肢を絞り切れない」「文整序が苦手」「大問Ⅰに時間がかかって長文を解く時間が足りなくなる」という受験生は、ぜひ参考にしてください。
全体像:関西大学「全学部日程1」の英語対策|出題傾向・時間配分・対策法を徹底解説 – 合格の道
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1.関西大学 全学部日程1の大問Ⅰの出題形式
関西大学「全学部日程1」の英語は、90分・大問3題で構成されています。そのうち大問Ⅰは、Aの会話文問題とBの文整序問題から構成されているのが大きな特徴です。2026年度入試でもこの形式が採用されており、近年の出題傾向から見ても、大問Ⅰは比較的形式が安定している分野といえます。
全学部日程1の英語の時間配分について詳しく知りたい方はこちら:関西大学全学部日程1の英語は時間配分が重要!90分を使い切るおすすめの解き方と対策 – 合格の道
大問Ⅰの基本構成
| 区分 | 出題形式 | 2026年度の内容 |
|---|---|---|
| Ⅰ-A | 会話文の空所補充 | 5つの空所・各4択 |
| Ⅰ-B | 文整序 | 6つのパートを並べ替える |
| 試験全体 | 英語 | 90分・大問3題 |
まずⅠ-Aでは、会話文の中から抜けている英文を選択肢から選ぶ問題が出題されます。重要なのは、単語や熟語の一部を補うタイプではなく、センテンス単位で英文が抜けていることです。そのため、単純な文法・語彙の知識だけではなく、「この会話では次に何が話されるのか」を考える文脈把握力が求められます。河合塾も、Ⅰ-Aについて「文法・語法の知識よりも会話の流れの把握力が問われている」と分析しています。
一方、Ⅰ-Bは200~300語程度の英文を6つのパートに分け、それらを正しい順番に並べ替える文整序問題です。各パートは2~3文程度で構成されており、単に英文を読めるだけではなく、文章全体の論理展開を把握する必要があります。
2026年度のⅠ-Bでは、「ビザの発給に影響を与える要素」をテーマとした218語の英文が出題されました。分析では、「So, travelers from wealthy and stable countries ~」と「Based on these criteria, ~」のつながりを見抜けるかどうかがポイントとされています。このように、文整序では一文だけを見て判断するのではなく、前後の内容が自然につながるかを確認することが重要です。
全学部日程1の頻出分野ランキング:関西大学全学部日程1の英語・頻出分野ランキング|過去問から出題傾向を徹底分析 – 合格の道
Ⅰ-A「会話文の空所補充」
Ⅰ-Aでは、2026年度に5つの空所に対して、それぞれ4つの選択肢が用意されました。空所には単語や熟語ではなく、まとまった英文が入るため、選択肢の意味だけを比較していても正解を判断できないケースがあります。
例えば、空所の直前だけを読めば複数の選択肢が当てはまりそうでも、その後に続く相手の発言を見ると、特定の選択肢しか成立しないということがあります。
したがって、会話文では、
「空所の前後を見る」→「会話の流れを確認する」→「選択肢を入れて意味がつながるか確認する」
という手順を意識することが重要です。
Ⅰ-B「文整序」
Ⅰ-Bでは、英文を構成する6つのパートを正しい順番に並べ替えます。ここで重要なのが、ディスコースマーカー・指示語・代名詞・時系列・因果関係などです。
例えば、
- therefore「それゆえ」
- however「しかしながら」
- for example「例えば」
といった表現は、前後の文章との論理関係を判断する重要な手がかりになります。また、「this」「these」「such」などの指示語が出てきた場合には、その指示語が何を指しているのかを確認することで、前に来るパートを絞り込めます。
このため、文整序問題では「日本語に訳して意味が通りそうな順番」を感覚で決めるのではなく、英文同士を結びつける根拠を探しながら並べることが大切です。
大問Ⅰで求められる力
ここまでを整理すると、関西大学の大問Ⅰでは、主に次の3つの力が求められます。
- 英文を正確に読むための基本的な文法・語彙力
- 会話の流れを把握する文脈理解力
- 英文同士の論理関係を見抜く文章構成力
特に重要なのは、「知識問題」として大問Ⅰを見るのではなく、「英文のつながりを読む問題」として捉えることです。
大問Ⅰは形式そのものは複雑ではありません。しかし、会話文では「発言同士のつながり」、文整序では「文章全体の論理展開」を正確に把握する必要があります。
そのため、対策では単に会話表現や単語を暗記するだけでなく、「なぜこの英文がここに入るのか」を説明できるようにすることが得点安定につながります。
2.大問Ⅰ-A「会話文」の出題傾向
関西大学「全学部日程1」の大問Ⅰ-Aでは、会話文の空所に入る英文を選ぶ問題が出題されます。2026年度もこの形式が踏襲され、5つの空所に対して、それぞれ4つの選択肢から適切な英文を選ぶ形式でした。河合塾は、空所が単語や熟語ではなく「センテンス」単位で抜かれているため、文法・語法の知識だけでなく、会話全体の流れを把握する力が重要だと分析しています。
① センテンス単位の空所補充
関西大学の会話文で特徴的なのは、空所に入るものが単語や熟語ではなく、ある程度まとまった英文そのものになっている点です。
そのため、
「この選択肢の単語を知っているから正解」
という判断ではなく、
「この発言の後に、会話としてどの英文が続くのが自然か」
を考える必要があります。
2026年度の大問Ⅰ-Aでは、大学のカフェテリアを舞台に、Ikutaと留学生Johnが会話する問題が出題されました。会話文全体は202語で、前年の166語からやや増加しています。
② 「会話の流れ」が正解を決める
大問Ⅰ-Aで特に重要なのが、空所の前後だけでなく、会話全体を見ることです。
例えば、空所の直前だけを読めば複数の選択肢が意味的に成立するように見えても、その後の相手の発言まで読むと、自然につながる選択肢が1つに絞られる場合があります。
2026年度にも、直後のJohnの発言がヒントになる問題がありました。代ゼミの分析では、ある設問について、直後の 「You must have!」 という発言から、その前の英文とのつながりを判断することがポイントとされています。
つまり、会話文では空所→選択肢だけを見るのではなく、
空所の前の発言 → 空所に入る英文 → 空所の後の発言
という3つのつながりを確認することが大切です。
③ 単純な会話表現の暗記だけでは不十分
もちろん、基本的な会話表現や語彙・熟語の知識は必要です。しかし、関西大学の大問Ⅰ-Aでは、それだけで全問を処理するのは難しいでしょう。
特に、選択肢がすべて文として成立している場合には、文法的に正しい選択肢が複数存在することがあります。
そこで重要になるのが、「この会話の流れなら、どの発言が最も自然なのか」という判断です。
したがって、対策するときも会話表現を丸暗記するだけではなく、実際の問題を使って、
- 相手が何を質問しているのか
- 直前の発言を受けて何を答えているのか
- 話題がどのように展開しているのか
- 空所の後にどのような反応が続いているのか
を確認する練習が重要になります。
④ 2026年度も難易度は標準
2026年度の大問Ⅰ-Aについて、代ゼミは難易度を「標準」としています。
つまり、極端に難しい会話文というより、基本的な英文読解力を土台として、会話の流れを正確に追えるかどうかがポイントになる問題です。
そのため、大問Ⅰ-Aの対策では難しい問題ばかりを解く必要はありません。まずは標準レベルの会話文を使い、「英文を読んで意味を取る」→「発言同士の関係を考える」→「選択肢を比較する」という手順を身につけることが効果的です。
大問Ⅰ-Aで意識したいポイント
| ポイント | 意識すること |
|---|---|
| 空所の前 | 何について話しているか確認する |
| 空所部分 | 選択肢の意味だけでなく発言として自然か判断する |
| 空所の後 | 相手の返答が選択肢のヒントになっていないか確認する |
| 会話全体 | 話題や状況の流れを把握する |
| 選択肢 | 文法的に正しいだけでなく、文脈に合うものを選ぶ |
関西大学の会話文対策で最も大切なのは、「会話表現の暗記問題」と考えないことです。
2026年度の出題を見る限り、センテンス単位の空所を会話の流れから判断する形式なので、英文そのものを正確に読む力+前後関係を読み取る力を鍛えることが、大問Ⅰ-Aの得点安定につながります。
3.大問Ⅰ-A「会話文」の具体的な解き方
関西大学「全学部日程1」の大問Ⅰ-Aは、会話文の中にある空所に適切な英文を入れる問題です。2026年度は5つの空所が設けられ、それぞれ4つの選択肢から答える形式でした。空所には単語や熟語ではなく、まとまった英文が入るため、選択肢の意味だけを見て判断するのではなく、会話の前後関係を読み取ることが重要です。
会話文は「空所の前後」を確認する
大問Ⅰ-Aを解くときは、まず空所の直前と直後に注目しましょう。特に意識したいのは、「相手が何を言っているのか」→「それに対して何を返すのか」→「その返答を受けて相手がどう反応するのか」という流れです。
| 確認する場所 | チェックするポイント |
|---|---|
| 空所の前 | 質問・説明・意見など、相手が何を伝えているか |
| 空所に入る文 | 前の発言に対する自然な返答になっているか |
| 空所の後 | 入れた英文に対して、次の発言が自然につながるか |
| 会話全体 | 話題や内容に矛盾がないか |
例えば、空所の前が質問なら、その質問に答えている選択肢を探します。一方、空所の後に「Really?」「That’s interesting.」のような反応が続いている場合は、その反応が自然に出てくるような発言を考えます。
つまり、空所だけを独立して考えるのではなく、前後の発言を一つのセットとして読むことが大切です。
「質問→回答」「発言→反応」の関係を見る
会話文では、発言同士が何らかの関係を持っています。質問に対して回答する場合もあれば、相手の意見に対して自分の考えを述べたり、相手の説明を受けてさらに質問したりする場合もあります。
そのため、選択肢を選ぶときには、単に「この英文の意味は合っているか」と考えるのではなく、「この発言は、直前の発言に対する返答として成立しているか」を確認しましょう。
さらに、空所の後まで読んで、次の発言とのつながりも確認します。前の発言には合っていても、その後の会話につながらない選択肢であれば正解とは考えにくいからです。
選択肢は「文法的に正しいか」より「会話として自然か」を見る
もちろん、選択肢を判断するためには基本的な文法・語彙の知識が必要です。しかし、大問Ⅰ-Aでは、それだけで正解を決めるのではなく、その英文を会話の中に入れたときに自然な流れになるかを考えることが重要です。
例えば、4つの選択肢のうち複数が文法的には正しい場合でも、会話のテーマや直前の質問、直後の反応まで考えると、自然につながる選択肢を絞り込めます。
| 判断するときのポイント | 確認すること |
|---|---|
| 内容 | 直前の発言に答えているか |
| 話題 | 会話のテーマから外れていないか |
| 前後関係 | 次の発言につながっているか |
| 人物関係 | 誰が話しているのかに合っているか |
| 時系列 | 出来事の順番に矛盾がないか |
このように、「英文として正しい」だけではなく「この場面でこの人が言う内容として自然か」という視点を持つことが、会話文を解くうえで重要になります。
迷ったときは消去法を使う
4つの選択肢からすぐに答えを決められない場合は、消去法を使いましょう。
まず、「直前の質問に答えていない」「会話のテーマと関係がない」「次の発言につながらない」といった選択肢を除外します。残った選択肢について、もう一度空所の前後を読み直せば、正解を判断しやすくなります。
大切なのは、最初から正解を当てようとするのではなく、会話に合わない選択肢を一つずつ減らしていくことです。
大問Ⅰ-Aの解き方を整理
大問Ⅰ-Aでは、次の流れを意識するとよいでしょう。
| 手順 | やること |
|---|---|
| ① | 誰と誰が、何について話しているか確認する |
| ② | 空所の前後を読む |
| ③ | 質問・回答や発言同士の関係を見る |
| ④ | 選択肢を空所に入れてみる |
| ⑤ | 前後の会話が自然につながるか確認する |
| ⑥ | 迷ったら消去法で絞り込む |
2026年度の大問Ⅰ-Aでは、大学のカフェテリアを舞台にした会話文が出題されています。問題を解くときには、空所のある一文だけを見るのではなく、会話全体の流れをつかんだうえで、空所に入る英文を判断することを意識しましょう。
過去問では「正解の理由」まで確認する
大問Ⅰ-Aの過去問を解いた後は、正解を確認して終わりにしないことが大切です。
間違えた問題はもちろん、正解した問題についても、「なぜこの選択肢が入るのか」を確認しましょう。空所の前の発言が理由なのか、後の発言がヒントになっているのか、それとも会話全体のテーマから判断できるのかを整理すると、次に似た問題が出たときにも対応しやすくなります。
関西大学の大問Ⅰ-Aは、単語や熟語を知っているだけで解く問題ではありません。基本的な英語力を土台に、会話の流れを正確に読み取ることが得点につながります。普段の演習から「この英文が入る理由」を意識して解くようにしましょう。
4.大問Ⅰ-B「文整序」の出題傾向
関西大学「全学部日程1」の大問Ⅰ-Bでは、複数のパートに分けられた英文を正しい順番に並べ替える文整序問題が出題されます。2026年度は6つのパートを並べ替える形式で、文章全体の流れを正確に把握することが求められました。
文整序というと、「英文を日本語に訳して、意味が通りそうな順番に並べる問題」と考える人もいるかもしれません。しかし、関西大学の大問Ⅰ-Bでは、英文同士のつながりを見つけることが重要です。単語や一文の意味だけを見るのではなく、文章全体がどのように展開しているのかを考えながら順番を決める必要があります。
文整序で確認したいポイント
パートを並べ替えるときは、すべての英文を最初から細かく訳す必要はありません。まずは、それぞれのパートに「前後の文章を決める手がかり」がないかを探しましょう。
| 手がかり | 確認すること |
|---|---|
| 指示語 | this・that・these・suchなどが何を指しているか |
| 代名詞 | it・they・themなどの前に何が必要か |
| 接続語 | however・thereforeなどがどの内容を受けているか |
| 内容のつながり | 原因→結果、問題→解決などの関係があるか |
| 時系列 | 出来事がどの順番で起きているか |
| 話題 | 前のパートで示された内容を次のパートが受けているか |
特に重要なのが、「このパートは文章の最初に置けるのか」という視点です。例えば、冒頭から「this」「these」「such」などの指示語が出ている場合、その前に指示対象となる内容が必要になるため、通常は文章の最初に置きにくくなります。
「最初の文」を見つけることから始める
6つのパートをいきなりすべて並べようとすると、迷いやすくなります。そこで、まずは文章の最初に来そうなパートを探すことから始めましょう。
文章の冒頭では、一般的にテーマや話題が提示されます。一方で、前の内容を受ける指示語や「しかし」「そのため」といった表現から始まるパートは、前に別のパートが必要になることがあります。
したがって、最初の文を決めるときは、「このパートより前に必要な情報はないか?」と考えることがポイントです。
最初のパートが決まれば、そこから「次に自然につながるパート」を探していくことで、6つすべての順番を組み立てやすくなります。
文と文の「つながり」を見つける
文整序では、単に各パートの内容を理解するだけでは不十分です。どのパートとどのパートが強く結びついているのかを見つけることが重要です。
例えば、あるパートで具体的な出来事や問題が説明され、その次のパートで「この問題を解決するために~」という内容が出てきた場合、この2つは自然につながります。
同じように、原因 → 結果問題提起 → 解決策、一般的な説明 → 具体例、出来事 → その結果
といった関係を見つけることも有効です。
つまり、文整序では「英文の意味」だけでなく、文章の論理展開を意識することが大切です。
6つを一気に並べようとしない
文整序が苦手な人は、6つのパートを一気に正しい順番へ並べようとしてしまいがちです。しかし、最初からすべてを決める必要はありません。
まず「この2つはつながる」「このパートは最初には来ない」といった情報を集め、確実な組み合わせから順番を作っていくと考えましょう。
例えば、
| 判断 | 使い方 |
|---|---|
| A→Bが自然 | Aの次にBを置く候補にする |
| Cは最初に置けない | Cの前に来るパートを探す |
| D→Eが強くつながる | D・Eをセットとして考える |
| Fはまとめ・結論 | 文章の後半に置く |
このように候補を少しずつ絞っていけば、6つのパートをすべて一から考える必要がなくなります。
関西大学の文整序では「根拠」を持って並べる
大問Ⅰ-Bで大切なのは、「なんとなくこの順番だと思う」ではなく、「なぜこの順番になるのか」を説明できることです。
例えば、「Bの次にCが来る」と判断したのであれば、「CのthisがBの内容を指しているから」「CのthereforeがBの結果を受けているから」というように、英文の中にある根拠を確認しましょう。
これができるようになると、初めて見る文章でも対応しやすくなります。
文整序は、英文をすべて完璧に日本語訳できなくても、指示語・接続語・内容のつながりなどを利用して順番を絞り込むことができます。そのため、過去問を解くときには正解の順番だけを覚えるのではなく、各パートがどのようにつながっているのかを確認することが重要です。
大問Ⅰ-Bの出題傾向を整理
関西大学「全学部日程1」の文整序では、6つのパートを正しい順番に並べるため、文章全体を読む力だけでなく、英文同士のつながりを見つける力が必要です。2026年度もこの形式が出題されています。
特に意識したいのは、次のポイントです。
| 重要ポイント | 意識すること |
|---|---|
| 最初のパート | 話題を提示しているか |
| 指示語 | 何を指しているか |
| 接続語 | 前後の論理関係は何か |
| 代名詞 | 前に必要な名詞があるか |
| 内容 | 原因・結果などの関係があるか |
| 最後のパート | まとめや結論になっているか |
文整序は、英文をただ読むだけではなく、「この文の次には何が来るのが自然なのか」を考える問題です。まずは明確なつながりを見つけ、そこから順番を組み立てていくことが、大問Ⅰ-Bを安定して解くための基本になります。
5.大問Ⅰ-B「文整序」の具体的な解き方
関西大学「全学部日程1」の大問Ⅰ-Bでは、英文を6つのパートに分け、それらを正しい順番に並べ替える問題が出題されます。2026年度もこの形式で、文章全体の内容を理解するだけでなく、各パートがどのようにつながっているのかを見抜くことが重要でした。
文整序では、最初から6つすべての順番を決めようとすると迷いやすくなります。まずは「最初に来るパート」「明らかにつながるパート」を探し、そこから少しずつ順番を組み立てていくのが基本です。
まず「最初に来るパート」を探す
最初に確認したいのは、文章の冒頭に置けるパートはどれかです。
文章の最初では、これから説明するテーマや話題が提示されることが多いため、前の内容を受ける表現が含まれているパートは最初に置きにくくなります。
例えば、「this」「these」「such」などの指示語がある場合、それが指している内容が前に必要になります。また、「however」「therefore」のように前後の関係を示す表現から始まるパートも、その前に対応する内容がある可能性があります。
したがって、最初のパートを探すときは、「このパートより前に説明が必要なものはないか」という視点を持ちましょう。
次に「つながりの強いパート」を探す
最初のパートがある程度絞れたら、次は各パートの中からセットになりそうなものを探します。文整序では、次のような関係が手がかりになります。
| つながり | 見るポイント |
|---|---|
| 指示語 | this・that・these・suchが何を指しているか |
| 代名詞 | it・theyなどが何を受けているか |
| 接続語 | however・thereforeなどが前の内容をどう受けるか |
| 原因・結果 | 「原因→結果」の順になっているか |
| 問題・解決 | 問題が示された後に解決策が出ているか |
| 具体例 | 一般的な説明の後に具体例が続いているか |
| 時系列 | 出来事の順番が自然になっているか |
例えば、あるパートで問題が提示され、その次のパートで「その問題を解決するために」という内容が出てくれば、この2つは強く結びつきます。
このような「Aの次にはBしか考えにくい」という組み合わせを先に見つけることが、文整序を解くうえで重要です。
指示語・代名詞を手がかりにする
特に確認したいのが、指示語や代名詞です。
例えば、あるパートが「These factors …」から始まっていた場合、その前には「これらの要因」に当たる複数の内容が説明されているはずです。
同じように、「This led to …」とあれば、前には「これ」につながる出来事や原因が必要になります。
つまり、指示語や代名詞を見つけたら、
「何を指しているのか?」
を考えます。
その答えが別のパートにあるなら、そこが前に来る可能性が高くなります。英文をすべて日本語に訳さなくても、このような語句を利用することで順番をかなり絞り込めます。
接続語から論理展開を考える
文整序では、接続語や副詞も重要な手がかりになります。例えば、
- however → 前の内容と反対・対比
- therefore → 前の内容を受けた結果
- for example → 前の一般的な説明を具体化
- also → 前の内容に追加
- then → 時系列や次の展開
といったように、それぞれの表現には前後関係があります。
そのため、接続語を見つけたら、「この言葉があるということは、その前に何が必要なのか」を考えましょう。
ただし、接続語だけで順番を決めるのではなく、内容とも照らし合わせることが大切です。接続語と文章内容の両方が一致したとき、より確実に順番を判断できます。
6つすべてを完璧に訳す必要はない
文整序が苦手な人の中には、「6つのパートをすべて完璧に日本語訳しなければ解けない」と考えている人もいます。しかし、必ずしも一文一文を完璧に訳す必要はありません。
もちろん英文の内容を理解する力は必要ですが、文整序では特に、
「このパートは何を説明しているのか」
「このパートは何を受けているのか」
「次にどんな内容が来るのが自然なのか」
という視点が重要です。
例えば、細かい単語の意味が分からなくても、「このパートは前の原因を受けて結果を説明している」と判断できれば、順番を決める材料になります。
最後に文章全体を通して確認する
ある程度順番が決まったら、最後に6つを最初から通して読みます。ここでは、単に英文として意味が通るかだけでなく、
- 話題が自然に展開しているか
- 指示語の指す内容が前にあるか
- 接続語の使い方が自然か
- 原因と結果の順番がおかしくないか
- 最後が文章のまとめとして成立しているか
を確認します。
途中の2つのパートだけを見ると正しそうでも、文章全体で読むと順番が不自然になることがあります。そのため、最後の確認まで行ってから解答を確定することが大切です。
文整序の解き方をまとめる
本番では、次の手順を意識するとよいでしょう。
| 手順 | やること |
|---|---|
| ① | 6つのパートをざっと読む |
| ② | 最初に来そうなパートを探す |
| ③ | 指示語・代名詞・接続語を確認する |
| ④ | つながりの強いパートを見つける |
| ⑤ | 原因→結果などの論理関係を確認する |
| ⑥ | 6つを並べて文章全体を読み直す |
関西大学の文整序は、「なんとなくこの順番だろう」と感覚で並べるのではなく、英文の中にある根拠を使って順番を決めることがポイントです。
過去問を解くときも、正解の順番だけを確認するのではなく、「なぜこのパートがここに来るのか」を一つずつ確認しましょう。例えば、「thisが前の内容を指しているから」「thereforeが前の原因を受けているから」と説明できれば、初めて見る文整序問題にも対応しやすくなります。
大問Ⅰ-Bは、英文を読む力に加えて文章の構造を見抜く力が問われる問題です。日頃から英文を読むときにも、単に日本語訳をするだけでなく、「この文は前の文とどうつながっているのか」を意識することが、文整序対策にもつながります。
6.関西大学の大問Ⅰで失点しやすい人の特徴
関西大学「全学部日程1」の大問Ⅰは、会話文の空所補充と文章整序から構成されています。どちらも英文を読むための基本的な語彙・文法知識は必要ですが、それだけで安定して得点できるわけではありません。会話や文章の「つながり」を意識して読めているかが、正答率を左右します。
① 会話文を単語・熟語の知識だけで解いている
大問Ⅰ-Aで失点しやすいのが、選択肢に含まれている単語や熟語だけを見て答えてしまうケースです。
もちろん、基本的な語彙力は必要です。しかし、センテンス単位で空所を補う問題では、選択肢の英文そのものが理解できても、それだけでは正解を決められません。「この発言に対して、この返答は自然か」まで考える必要があります。
例えば、空所の前が質問なら、その質問に答えているかを確認します。さらに空所の後に相手の反応が続く場合は、その反応まで含めて内容がつながるかを確認しましょう。
② 空所の直前だけを読んで答えてしまう
会話文では、空所の直前にある一文だけを読んで選択肢を決めるのも危険です。
| 読み方 | 問題点 |
|---|---|
| 空所の直前だけ読む | 複数の選択肢が当てはまりやすい |
| 空所の前後を読む | 発言同士のつながりを判断できる |
| 会話全体を確認する | 話題や内容の一貫性まで判断できる |
特に、空所の後にある相手の発言がヒントになることがあります。そのため、「空所の前→空所→空所の後」までを一つの流れとして読むことを意識しましょう。
③ 文整序を「なんとなく」の感覚で並べている
大問Ⅰ-Bでありがちな失敗が、英文を読んだ印象だけで順番を決めてしまうことです。
「この文章の次はこれっぽい」と感覚で並べるのではなく、順番を決める根拠を探すことが重要です。
例えば、
- 指示語が何を指しているか
- 代名詞の前に対応する名詞があるか
- 接続語がどの内容を受けているか
- 原因と結果の順番になっているか
- 具体例が説明の後に置かれているか
などを確認します。
文章整序では、6つのパートを正しい順番に並べる必要があるため、最初からすべてを感覚で決めようとするより、「この2つはつながる」という確実な関係を見つけることが得点につながります。
④ 指示語・接続語を読み飛ばしている
文整序で特に注意したいのが、this・these・such・however・thereforeなどの表現です。
これらを見つけたら、「何を指しているのか」「何を受けているのか」を考えましょう。
例えば「therefore」で始まるパートなら、その前には原因や理由にあたる内容があるはずです。「these factors」で始まるなら、その前に複数の要因が説明されている可能性があります。
こうした表現は、英文同士の順番を判断するための重要な手がかりになります。
⑤ 1問に時間をかけすぎる
大問Ⅰで失点する原因は、正解できないことだけではありません。一つの問題に時間を使いすぎて、後半の長文を急いで解くことになるのも大きな問題です。
関西大学の英語は90分で3題を解く形式なので、大問Ⅰだけに時間をかけすぎないことが重要です。
特に会話文で選択肢を2つまで絞ったあと、何度も同じ部分を読み返してしまう人は注意しましょう。根拠が見つからないまま考え続けるより、いったん選択して先へ進み、必要なら後で戻るほうが効率的です。
⑥ 正解だけ確認して復習を終えている
過去問演習で意外と多いのが、答え合わせをして「正解だった」「間違っていた」だけで終わってしまうケースです。
大問Ⅰでは、正解した問題についても「なぜその答えになるのか」を確認することが大切です。
| 問題 | 復習で確認すること |
|---|---|
| 会話文 | 前後のどの発言が根拠になったか |
| 文整序 | どの語句・内容が順番の根拠になったか |
| 間違えた問題 | どの判断を間違えたのか |
| 迷った問題 | どこで選択肢を絞れなかったのか |
特に文整序では、正しい並びを覚えるだけでは次の問題に応用できません。「この指示語が前の内容を受けているから、この順番になる」というように、順番を決めた根拠まで確認するようにしましょう。
大問Ⅰで安定して得点するために
大問Ⅰで失点しやすい人には、共通して「英文を一文ずつ読むことに集中しすぎて、英文同士のつながりを見ていない」という傾向があります。
会話文なら「質問→回答」「発言→反応」、文整序なら「指示語」「接続語」「原因→結果」「具体例→説明」といった関係を意識することで、問題の見え方が変わってきます。
| 苦手な状態 | 改善する意識 |
|---|---|
| 会話文を単語だけで判断する | 前後の発言をセットで読む |
| 空所の前だけを見る | 空所の後まで確認する |
| 文整序を感覚で並べる | 順番の根拠を探す |
| 指示語を読み飛ばす | 何を指すのか確認する |
| 1問に時間をかけすぎる | 一度判断して先へ進む |
| 答え合わせだけで終わる | 正解の根拠まで復習する |
関西大学の大問Ⅰは、特別に難しい英文を大量に読むというより、基本的な英語力を使って、文章や会話の流れを正確に捉えることが重要な問題です。自分がどこで失点しているのかを把握し、会話文なら「前後関係」、文整序なら「文章同士のつながり」を意識して演習することが、大問Ⅰの安定した得点につながります。
7.関西大学「全学部日程1」大問Ⅰを攻略するおすすめの勉強法
関西大学「全学部日程1」の大問Ⅰを攻略するなら、ただ会話文や文整序の問題数をこなすだけではなく、「語彙・文法の基礎を固める→会話文・文整序を形式別に練習する→過去問で実戦力を高める」という順番で勉強するのがおすすめです。2026年度の全学部日程1でも、大問Ⅰは会話文の空所補充と文整序という構成でした。関西大学公式では2026年度の実際の入試問題も公開されています。
① まずは英単語・熟語・基本文法を固める
大問Ⅰは独立した単語・文法問題ではありませんが、英文を正確に理解するための基礎知識は欠かせません。特に会話文では選択肢の英文を理解する必要があり、文整序では接続詞や代名詞などの働きを把握する必要があります。
| 基礎学習 | 大問Ⅰでの使い方 |
|---|---|
| 英単語 | 選択肢や本文の意味を正確に理解する |
| 英熟語 | 会話文の表現や英文の意味を把握する |
| 文法 | 文の構造や語句同士の関係を判断する |
| 接続詞 | 文と文の論理関係を見抜く |
| 代名詞・指示語 | 何を指しているのかを判断する |
ただ暗記するのではなく、「覚えた知識を英文の中で使える状態」にすることを意識しましょう。
② 会話文は「前後関係」を意識して演習する
会話文の演習では、問題を解いて正解を確認するだけでは不十分です。選択肢を選んだあとに、「なぜこの英文がここに入るのか」を確認しましょう。
例えば、次のような点をチェックします。
- 空所の前は質問なのか、説明なのか
- 選択肢はその発言への自然な返答になっているか
- 空所の後の発言と内容がつながっているか
- 会話全体の話題から外れていないか
特に、間違えた問題は「単語が分からなかった」のか、「英文は読めたが会話の流れを判断できなかった」のかを分けて考えることが大切です。
会話文の復習では、正解の英文を覚えるよりも、前後の発言とのつながりを説明できるようにすることを目標にしましょう。
③ 文整序は「つながり」を見つける練習をする
文整序では、いきなり6つのパートを順番に並べようとするのではなく、「どのパートとどのパートがつながっているのか」を探す練習をしましょう。
| 注目するもの | 考えること |
|---|---|
| this・that・these・such | 何を指しているのか |
| it・they・them | 前に対応する内容があるか |
| however・therefore | 前後にどんな関係があるか |
| for example | 何の具体例なのか |
| 原因・結果 | どちらが先に来るのか |
| 時系列 | 出来事の順番はどうなっているか |
例えば、「Therefore」で始まる文なら、その前に原因や理由が説明されている可能性があります。「These factors」で始まるなら、その前に複数の要因が示されているはずです。
このように、英文の中にある「順番を決める根拠」を探す習慣をつけると、文整序が感覚頼みになりにくくなります。
④ 過去問は「答え合わせ」より「復習」を重視する
大問Ⅰの対策では、関西大学の過去問を使った演習が重要です。関西大学公式では2026年度を含む過去の英語問題が公開されているため、実際の出題形式に合わせて練習できます。
過去問を解いたら、次のように復習しましょう。
| 問題 | 復習するポイント |
|---|---|
| 会話文 | なぜその選択肢が会話につながるのか |
| 文整序 | どの語句・内容が順番の根拠になったのか |
| 正解した問題 | 根拠を持って選べたか |
| 間違えた問題 | 知識不足なのか、読解・判断ミスなのか |
| 迷った問題 | どこで選択肢を絞れなかったのか |
特におすすめなのが、正解した問題も復習することです。たまたま正解した問題と、根拠を持って正解した問題では、実力としての安定感が大きく異なります。
⑤ 最後は「時間を意識した演習」に移行する
基礎問題や形式別の演習で安定して解けるようになったら、最後は本番を意識した演習に移ります。
2026年度の全学部日程1は試験時間90分・大問3題という構成でした。 大問Ⅰだけを解く練習ではなく、大問Ⅰを15分程度で処理することを一つの目安にして、後半の長文読解に時間を残す練習も行いましょう。
ただし、最初から15分以内を無理に目指す必要はありません。正確に解く → 徐々に速度を上げる → 90分の中で実戦演習をするという順番で進めるのがおすすめです。
大問Ⅰのおすすめ勉強法まとめ
大問Ⅰを攻略するための勉強をまとめると、次のようになります。
| 段階 | 勉強すること | 目標 |
|---|---|---|
| STEP1 | 単語・熟語・基本文法 | 英文を正確に理解できるようにする |
| STEP2 | 会話文演習 | 前後の発言から答えを判断する |
| STEP3 | 文整序演習 | 文同士のつながりを見抜く |
| STEP4 | 過去問演習 | 関西大学の形式に慣れる |
| STEP5 | 時間制限つき演習 | 大問Ⅰを効率よく処理する |
大問Ⅰは、「会話文=文脈」「文整序=論理」という2つのポイントを意識すると、対策の方向性が明確になります。
特に過去問では、正解を覚えることを目的にするのではなく、「なぜこの答えになるのか」を自分で説明できる状態を目指しましょう。そうすることで、初めて見る問題でも、会話の流れや英文同士のつながりを根拠にして答えを導けるようになります。
8.まとめ|関西大学「全学部日程1」大問Ⅰを攻略するには
関西大学「全学部日程1」の英語・大問Ⅰは、会話文と文整序を通して、英文同士のつながりを正確に読み取る力が問われる大問です。2026年度もこの形式が採用されており、関西大学公式サイトから実際の入試問題を確認できます。
大問Ⅰを安定して得点するためには、単語や文法を覚えるだけでなく、「前後の内容がどうつながっているか」を意識して演習することが重要です。
| 分野 | 攻略のポイント |
|---|---|
| 大問Ⅰ-A・会話文 | 発言の前後関係を確認する |
| 大問Ⅰ-B・文整序 | 指示語・接続語・内容のつながりを見る |
| 基礎学習 | 単語・熟語・文法を固める |
| 過去問 | 正解だけでなく、解答の根拠まで確認する |
| 本番対策 | 正確さを保ちながら解答スピードを上げる |
特に意識したいのは、「なんとなく」で答えないことです。会話文なら「なぜこの発言が自然なのか」、文整序なら「なぜこの順番になるのか」を説明できるようにしましょう。
また、関西大学の英語は90分で150点の試験です。大問Ⅰだけに時間を使いすぎるのではなく、後の長文読解に十分な時間を残すことも重要になります。
大問Ⅰは、対策のポイントを押さえて過去問演習を重ねれば、安定して得点源にしていきやすい分野です。まずは会話文と文整序それぞれの解き方を身につけ、そのうえで関西大学の過去問を使って実戦的な練習を進めていきましょう。
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