関西大学「全学部日程2」の英語で得点を伸ばすには、長文読解だけでなく、大問1を安定して得点できるようにすることが重要です。
関西大学の英語は90分・大問3題の構成で、2026年度の全学日程2では、大問1が「会話文の空所補充」と「文整序」から出題されました。
大問1は大問2・大問3の長文読解と比べると文章量が少ない一方、「単語が分かれば解ける」「文法を知っていれば解ける」という問題ばかりではありません。会話の流れや英文同士のつながりを読み取り、最も自然な選択肢を判断する力が求められます。
特に、会話文では空所の前後だけでなく会話全体の流れを把握すること、文整序では指示語や接続表現などから英文同士のつながりを見つけることがポイントになります。
そこでこの記事では、関西大学「全学部日程2」の英語大問1について、実際の出題形式を確認したうえで、会話文・文整序それぞれの解き方、失点しやすいポイント、効果的な勉強法、過去問の使い方まで詳しく解説します。
「大問1で時間をかけすぎてしまう」「会話文の選択肢で迷ってしまう」「文整序が苦手」という人は、ぜひ最後まで参考にしてください。
全体像:関西大学「全学部日程2」の英語対策|出題傾向・時間配分・過去問の使い方を徹底解説 – 合格の道
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① 関西大学「全学部日程2」英語の大問1とは?
関西大学「全学部日程2」の英語で大問1は、会話文の空所補充と文章整序から構成される問題です。関西大学の英語は90分で実施され、全体として3つの大問から構成されています。
大問2・大問3が長文読解を中心としているのに対して、大問1では、会話や文章の流れを正確に読み取る力が重視されます。
そのため、「単語や文法を覚えているから大問1も解ける」と考えるのではなく、英文と英文のつながりを見抜く力を身につけることが重要です。
全学部日程2 英語の大問2・3の長文読解対策について詳しく知りたい方はこちら:関西大学「全学部日程2」英語の長文読解対策|出題傾向・読み方・勉強法を徹底解説 – 合格の道
大問1は「会話文」と「文章整序」の2パート
関西大学公式の入試対策では、大問Ⅰについて、Aが日常的な会話文の空所補充、Bが6つの部分に分けられた説明文の並べ替えとされています。空所補充では会話や文章の流れ、文章整序では内容的なつながりや接続表現・代名詞などに注目することがポイントです。
| パート | 主な出題内容 | 求められる力 | 特に注目したいポイント |
|---|---|---|---|
| 大問Ⅰ-A | 会話文の空所補充 | 会話の流れを読む力 | 前後の発言・質問と答え・会話の展開 |
| 大問Ⅰ-B | 文章整序 | 文と文のつながりを判断する力 | 接続語・代名詞・内容のつながり |
| 大問Ⅱ | 長文読解 | 詳細な内容を読み取る力など | 本文全体の理解 |
| 大問Ⅲ | 長文読解 | 大意・内容を把握する力など | 本文の要点・情報の整理 |
つまり、大問1は大問2・大問3のような長文読解とは少し性質が異なります。
「英文を一文ずつ日本語に訳す力」だけではなく、「この文の次には何が来るのか」「この発言に対して相手は何を返すのか」といった、文章全体の流れを判断する力が必要になるのです。
全学部日程1と全学部日程2の大問1はどう違う?
全学部日程1の対策はこちらから:関西大学「全学部日程1」の英語対策|出題傾向・時間配分・対策法を徹底解説 – 合格の道
ここは、関西大学を複数日程で受験する人にとって重要なポイントです。
まず、全学日程1と全学日程2は、どちらも関西大学の一般入試における日程ですが、2026年度では全学日程1が2月1日〜3日、全学日程2が2月5日〜7日に設定されています。
英語については、全学日程1と全学日程2で「大問1の対策を完全に別物として考える必要はありません」。むしろ、共通して求められるのは、
- 会話の流れを把握する力
- 文と文のつながりを見抜く力
- 接続詞・副詞・代名詞などを正確に理解する力
- 基本的な語彙・文法を読解の中で使う力
です。一方で、実際に受験対策をするときには、「全学部日程1の過去問が解けたから、全学部日程2も大問1は大丈夫」と考えないことが大切です。
関西大学は2026年度の各日程について、それぞれの英語の過去問題を公開しています。したがって、全学日程2を受験するのであれば、全学日程2の過去問を実際に解き、問題の形式や文章の流れに慣れておく必要があります。
全学部日程1と全学部日程2を比較するときのポイント
| 比較項目 | 全学部日程1 | 全学部日程2 |
|---|---|---|
| 試験日 | 2月1日〜3日 | 2月5日〜7日 |
| 英語の試験時間 | 90分 | 90分 |
| 大問1 | 会話文・文章整序を中心とした構成 | 会話文・文章整序を中心とした構成 |
| 対策の基本 | 会話・文章の流れを読む | 会話・文章の流れを読む |
| 共通する基礎力 | 語彙・文法・読解力 | 語彙・文法・読解力 |
| 過去問対策 | 全学日程1の問題で形式に慣れる | 全学日程2の問題を実際に解く |
このように、「全学部日程1と全学部日程2では対策が全く違う」と考える必要はありません。
むしろ、全学部日程1の対策で身につけた会話文・文章整序の解き方を、全学部日程2でも活用できます。ただし、最終的には自分が受験する日程の過去問で確認することが重要です。
全学部日程2の英語の時間配分対策についてはこちら:関西大学全学日程2の英語|おすすめの時間配分と解き方を徹底解説! – 合格の道
全学部日程2の英語の頻出分野ランキングについてはこちら:関西大学「全学部日程2」英語の頻出分野ランキング|優先して対策したい出題分野を徹底解説 – 合格の道
大問1の会話文で求められるのは「会話の流れ」を読む力
大問Ⅰ-Aの会話文では、単純に空所の前後だけを見て選択肢を決めるのではなく、会話全体がどのように展開しているのかを確認する必要があります。
例えば、会話の中で、質問 → 回答 → 追加説明 → 相手の反応という流れができているのであれば、空所に入る英文も、その流れに自然につながる必要があります。
したがって、会話文を解くときは次の3点を意識しましょう。
| 確認するポイント | 見るべき内容 |
|---|---|
| ① 誰が話しているか | 話者同士の関係や会話の場面 |
| ② 何について話しているか | 会話のテーマ・目的 |
| ③ 空所の前後で何が起きているか | 質問・回答・理由・反応などの関係 |
特に重要なのが、「空所の直前の英文だけで答えを決めない」ことです。
直前の一文だけを見ると、複数の選択肢が入ってしまうことがあります。しかし、その後の発言まで読むと、「この選択肢では会話がつながらない」と判断できる場合があります。
会話文では、一文単位ではなく、会話の流れとして読むことを意識しましょう。
文章整序では「絶対位置」より「相対的なつながり」に注目
大問Ⅰ-Bの文章整序では、複数の英文を正しい順番に並べることになります。
この問題で最初から、「この文は1番、この文は2番……」とすべての位置を決めようとすると、かえって難しくなります。重要なのは、「この文の次には、この文が来る」という組み合わせを見つけることです。
関西大学公式の過去の入試対策資料でも、文章整序では「絶対位置」ではなく「相対位置」を判断することが重要で、内容的なつながりに加えて、接続語や代名詞などの形式的なつながりに注意するよう説明されています。
例えば、次のような表現があれば、前後の文を判断する重要な手がかりになります。
| 表現 | 注目するポイント |
|---|---|
| however | 前の内容との逆接・対比 |
| therefore | 前の内容を受けた結果・結論 |
| next | 前の出来事に続く展開 |
| finally | 最後の段階・結論 |
| this / that | 前に出てきた内容を指している可能性 |
| they / it / he / she | 直前までに出てきた名詞とのつながり |
つまり、文章整序では単語の意味だけではなく、「英文同士がどのようにつながっているか」を見ることが得点につながります。
大問1対策で最初に確認したいのは「自分が何で失点しているか」
大問1の点数を伸ばしたいからといって、いきなり大量の問題を解く必要はありません。
まずは過去問を1〜2年分解いて、どこで間違えているのかを分類することから始めましょう。
| 間違いの原因 | 具体例 | 必要な対策 |
|---|---|---|
| 語彙不足 | 選択肢や本文の単語が分からない | 英単語・熟語の復習 |
| 文法不足 | 文構造を正しく理解できない | 文法の復習 |
| 会話の流れを読めていない | 発言の意図を判断できない | 会話文演習 |
| 文同士の関係を見抜けない | 整序問題で順番を間違える | 接続語・代名詞を意識した演習 |
| 読むスピードが遅い | 大問1に時間をかけすぎる | 過去問で時間配分を練習 |
この分類をしておくと、「大問1が苦手」という漠然とした状態から、「会話文は解けるけれど、文章整序で失点している」「語彙が原因で選択肢を判断できていない」といった具体的な課題が見えてきます。
大問1は、単に問題数をこなせばよいわけではありません。
自分の失点原因を把握し、その原因に合わせて対策することが、効率よく得点を伸ばすポイントです。
② 関西大学「全学部日程2」大問1・会話文の出題傾向
関西大学の英語大問Ⅰ-Aは、会話文の空所補充問題です。関西大学公式の入試対策では、会話文について「会話の流れを理解する力」が求められるとされており、単純な語彙・文法問題として処理するのではなく、前後の発言から会話全体の展開を読み取ることが重要です。
会話文は「空所の前後」だけでなく「会話全体」を読む
会話文で選択肢を選ぶときは、空所の直前にある英文だけを見て判断しないことが大切です。直前の発言が質問なら、その質問に対する回答が必要になりますし、相手の意見に対する反応が入る場合には、賛成・反対・追加説明など、会話の展開に合った内容を選ばなければなりません。
| 確認するポイント | 見る内容 |
|---|---|
| 話者 | 誰と誰が話しているのか |
| テーマ | 何について話しているのか |
| 直前の発言 | 空所の前で何が述べられているか |
| 直後の発言 | 空所の後にどのような展開が続くか |
| 発言の役割 | 質問・回答・意見・理由・反応など、どのような発言なのか |
| 選択肢との関係 | 前後の発言と自然につながるか |
例えば、「質問→回答」「意見→反応」「主張→理由」のように、会話には発言同士の関係があります。この関係を確認すると、選択肢を単純に日本語訳して比較するよりも、正解を絞り込みやすくなります。
関西大学の会話文は「意見交換」に慣れておく
関西大学公式の入試対策では、会話文対策として、単純な日常会話ではなく、意見交換を含む200語程度の会話文に慣れることが勧められています。
そのため、「How are you?」のような定型的な日常会話表現だけを覚えるのではなく、あるテーマについて話者が意見を述べたり、相手が質問したり、理由を説明したりする英文を読む練習が必要です。
特に、次のような会話の流れを意識すると、空所の内容を判断しやすくなります。
| 会話の流れ | 判断するときのポイント |
|---|---|
| 質問 → 回答 | 質問に直接答えているか |
| 意見 → 賛成 | 前の意見を肯定する内容か |
| 意見 → 反対 | 前の意見と異なる立場を示しているか |
| 主張 → 理由 | 「なぜそう考えるのか」を説明しているか |
| 発言 → 具体例 | 前の内容を具体的に説明しているか |
| 提案 → 反応 | 提案に対する返答として自然か |
このように考えると、会話文では「この英文は文法的に正しいか」だけでなく、「この場面で、この発言をするのは自然か」という視点が必要だと分かります。
基本的な語彙・文法も大問1の土台になる
会話文では語彙や文法そのものを単独で問われなくても、それらの知識が不足していると会話の内容を正確に理解できません。関西大学公式の入試対策でも、文章の内容を把握するために基本的な文法・語彙を確実に身につけることが重要だとされています。
特に、会話の流れを理解するためには、意見・理由・対比・追加・結果などを示す表現を正確に理解しておく必要があります。単語の意味だけを覚えるのではなく、英文の中で「どのような役割を果たしている表現なのか」まで意識すると、会話の展開を読み取りやすくなります。
会話文で失点しやすいポイント
会話文では、①空所の直前だけを読む、②選択肢を日本語訳だけで比較する、③会話のテーマを把握しないまま解くという3つの読み方に注意が必要です。
特に、空所の直前だけを見ると複数の選択肢が当てはまりそうに見えることがあります。その場合は、空所の後まで確認して、選択肢を入れたときに会話が自然につながるかを判断します。また、会話のテーマを最初に把握しておけば、選択肢の内容がテーマから外れていないかも確認できます。
関西大学の大問Ⅰは、Aが会話文の空所補充、Bが文章整序という構成です。公式の入試対策でも、会話文については「会話や文章の流れを読み取ること」が重要とされています。
そのため、大問1の会話文では、単語や文法の知識を土台にしながら、「前の発言を受けて、次にどのような発言が自然なのか」を考えて読むことが重要です。
③ 関西大学「全学部日程2」大問1・文章整序の出題傾向
大問Ⅰ-Bは、説明文を6つのパートに分け、それぞれを正しい順番に並べ替える文章整序問題です。関西大学公式の出題分析でも、大問Ⅰ-Bは文章整序とされており、指定された最初の文を手がかりに、語彙や文章の内容から全体の流れを組み立てる力が求められています。
2026年度の関西大学英語でもこの形式が出題され、全学日程2では、「ビザの発給に影響を与える要素」をテーマとした文章が扱われました。問題文は約200〜300語程度で、複数の英文を6つのパートに分けて並べ替える形式です。
文章整序は「英文の意味」だけでなく「つながり」を見る
文章整序では、6つのパートをそれぞれ日本語に訳して、内容だけから順番を決めようとすると時間がかかります。重要なのは、ある文が別の文を必要としている関係を見つけることです。
特に確認したいのが、次のような表現です。
| 手がかり | 確認すること |
|---|---|
| this / that / these / those | 何を指しているのか |
| it / they / he / she | 前に対応する名詞があるか |
| however | 前の内容との対比になっているか |
| therefore | 前の内容を受けた結果になっているか |
| for example | 前の内容の具体例になっているか |
| first / then / finally | 時系列・説明の順番を示していないか |
| 同じ人物・物・出来事 | 前後で説明が続いていないか |
| 原因と結果 | 原因→結果の順になっているか |
例えば「Therefore」から始まるパートは、その前に原因や理由となる内容が必要です。また、「For example」で始まるパートなら、その前に具体例を示す対象となる一般的な説明が置かれている可能性が高くなります。ただし、接続語だけで機械的に順番を決めるのは危険です。最終的には、文章全体の内容が自然につながっているかまで確認する必要があります。
最初に「指定された文」を読む
関西大学公式の対策では、文章整序について、指定された最初の文を手がかりにして、残りの文章を語彙や内容から並べ替えることが示されています。
そのため、最初から6つのパートをすべて比較するのではなく、まず指定された文を丁寧に読みます。その文が、
- 問題提起をしているのか
- ある出来事を紹介しているのか
- 一般的な説明をしているのか
- 具体的な事例を提示しているのか
を確認すると、次に来る文章を予測しやすくなります。
例えば、最初の文で「ある問題について一般的な説明」が始まっているのであれば、いきなり具体例や結論が続くよりも、その問題について詳しく説明するパートが続くほうが自然です。
6つのパートを「全部の位置」から考えない
文章整序で時間を短縮するには、最初から「これは2番、これは3番」とすべての位置を決めようとしないことが重要です。まずは、確実につながる2つのパートを見つけます。
例えば、
A → B
という関係が見つかった場合、Bの冒頭にある「this」がAの内容を指しているのであれば、この2つの順番はかなり強く絞れます。同じように、
C → D
というつながりが見つかれば、A→BとC→Dという2つのまとまりを作ることができます。そこから文章全体の流れを確認して、まとまり同士をつなげていきます。
この考え方が、文章整序でいう「相対的なつながり」を見るということです。
2026年度全学日程2では「内容の流れ」が重要
2026年度の全学日程2では、ビザ発給がテーマの文章が出題されました。代々木ゼミナールの分析では、文章は「ビザの発給が、その国の経済状況や国同士の友好関係によって影響を受ける」という内容で、特に選択肢Eの「So, travelers from wealthy and stable countries …」から始まるパートをどこに置くかがポイントだったとされています。
このような問題では、「So」という表現だけを見るのではなく、その前に何が述べられているのかを確認する必要があります。「So」は結果や結論につながる表現なので、その前に原因・理由・背景となる説明がなければ文章として不自然です。
つまり、文章整序では、
前の内容 → その結果 → 具体的な説明
のような論理関係を読み取ることが重要になります。
「接続語がある=順番が決まる」ではない
文章整序では、howeverやthereforeなどの接続語を探すことが重要ですが、それだけで正解できるとは限りません。
例えば「however」があるからといって、その直前のパートが必ず決まるわけではありません。重要なのは、何と何を対比しているのかを確認することです。
同様に、「this」「that」などの指示語があれば、その指示対象が前にある可能性が高くなりますが、文章全体の内容と合っているかも確認する必要があります。
したがって、文章整序では次の順番で考えると整理しやすくなります。
| 手順 | やること |
|---|---|
| ① | 指定された最初の文を読む |
| ② | 各パートの内容をざっくり把握する |
| ③ | 接続語・指示語・代名詞を探す |
| ④ | 確実につながるパートを見つける |
| ⑤ | 原因→結果、一般論→具体例などの流れを確認する |
| ⑥ | 最後に6パート全体を通して自然か確認する |
文章整序では、すべての英文を細かく和訳する必要はありません。「この文は何を受けているのか」「この文の後には何が必要なのか」を意識しながら読むことで、必要な情報に絞って判断できます。
関西大学の公式サイトでは、2026年度の英語について2月1日から7日までの各実施日の問題が公開されており、全学日程2にあたる2月6日実施分も確認できます。
④ 関西大学「全学部日程2」大問1の解き方
関西大学「全学部日程2」の大問1は、Aの会話文5問とBの文章整序6問で構成されています。2026年度2月6日実施分でも、この形式で出題されました。 大問1は長文読解に比べて問題数が少ないため、必要以上に時間をかけず、会話文と文章整序それぞれの特徴に合わせて処理することが重要です。
会話文は「前後の発言」から選択肢を絞る
会話文の空所補充では、まず空所の前後にある発言を確認します。特に重要なのは、空所の直前で何が話され、それに対して空所の直後で相手がどのように反応しているかです。
| 確認する順番 | 見るポイント |
|---|---|
| ① 空所の前 | 質問・意見・説明など、どのような発言か |
| ② 空所の後 | その発言を受けて、相手がどう反応しているか |
| ③ 選択肢 | 前後の発言と自然につながるものはどれか |
| ④ 会話全体 | 選択肢を入れても話題や流れが不自然にならないか |
2026年度の大問1でも、会話文では前後の発言が選択肢を判断する手がかりになります。例えば、ある設問では空所の直後にある “You must have!” という発言と、その前後の文法的なつながりが判断材料になっています。単に選択肢の意味を訳すだけではなく、前の発言と後の発言がどのようにつながっているのかを見る必要があります。
会話文では「発言の役割」を考える
会話文を読むときは、各発言を単独で読むのではなく、「質問に対する回答」「意見に対する反応」「理由の説明」など、発言同士の関係を確認します。
| 前の発言 | 次に考えられる内容 |
|---|---|
| 質問 | 質問への回答 |
| 意見・主張 | 賛成・反対・補足 |
| 提案 | 提案に対する反応 |
| 理由の提示 | 具体的な説明・例 |
| 出来事の説明 | その結果・感想 |
例えば、前の発言が質問なのに、その質問に答えていない選択肢を入れると、その後の会話も不自然になります。反対に、質問に直接答え、その後の発言にも自然につながる選択肢であれば、正解候補として判断できます。
文章整序は「つながり」を見つけてから並べる
大問1-Bでは、文章を6つのパートに分けて正しい順番に並べ替えます。2026年度2月6日実施分でも6つのパートが出題され、解答は C→F→B→Z→D→E でした。
この問題では、最初から6つすべての位置を決める必要はありません。まず、「このパートの次には、このパートが来る」と判断できる組み合わせを探すことがポイントです。
特に確認したいのが、指示語・代名詞・接続表現です。
| 手がかり | 判断するポイント |
|---|---|
| this / that | 直前までに説明された内容を指していないか |
| these / those | 前に複数の対象が出ていないか |
| it / they | 指しているものが前のパートにあるか |
| however | 前の内容との対比になっているか |
| therefore / so | 前の内容を受けた結果になっているか |
| for example | 前に具体例の対象となる説明があるか |
| then / next | 前の出来事に続く内容になっているか |
ただし、接続表現だけで順番を決めるのではなく、文章の内容そのものが自然につながるかも確認します。
2026年度の問題では「So」の後に何が来るかがポイント
2026年度の全学日程2の文章整序では、ビザの発給が、その国の経済状況や国同士の友好関係によって影響を受けることを説明する文章が出題されました。特に、“So, travelers from wealthy and stable countries …” で始まるパートをどこに置くかが重要なポイントになっています。
このような問題では、「So」があるから前に何かが来る、とだけ考えるのでは不十分です。「So」の後に続く内容が、その前の説明から導かれる結果になっているかを確認します。
つまり、前の説明 → その説明から導かれる内容 → 具体的な説明という文章の流れが成立するかを確認する必要があります。
文章整序では「文の役割」も判断材料になる
接続語や代名詞が見つからない場合は、それぞれのパートが文章の中でどのような役割を持っているのかを考えます。
| パートの役割 | つながりやすい内容 |
|---|---|
| テーマ・問題の提示 | 背景説明 |
| 一般的な説明 | 具体例 |
| 原因・理由 | 結果 |
| 具体例 | そこから分かること |
| 複数の事例 | 共通する内容・結論 |
| 結論 | 文章全体のまとめ |
例えば、あるパートで初めて登場した人物について、次のパートで「その人物」を指す代名詞が使われていれば、その2つは強くつながります。また、一般的な説明の直後に具体例が置かれていれば、文章としても自然です。
大問1では「確実なつながり」から順番を決める
文章整序で迷ったときは、6つのパートを一度に並べようとせず、まず確実なつながりを探します。
① 指定された最初の文を確認する
② 各パートの内容をざっくり把握する
③ 指示語・代名詞・接続表現を探す
④ 明確につながる2つのパートを見つける
⑤ 原因→結果、一般論→具体例などの流れを確認する
⑥ 最後に全体を通して自然か確認する
この順番で考えると、文章整序を「6つの選択肢から勘で並べる問題」としてではなく、英文同士の関係から順番を絞り込む問題として処理できます。
また、2026年度の全学日程2では、大問1の11問に対して大問2が22問、大問3が17問でした。 そのため、大問1の1問に時間をかけすぎるよりも、会話文では前後関係、文章整序では文同士のつながりを確認し、判断できない問題は一度保留して先に進むことも有効です。
⑤ 関西大学「全学部日程2」大問1の勉強法
関西大学の大問1対策では、会話文と文章整序を個別に練習するだけでなく、英文を正確に読むための語彙・文法を固めたうえで、文章の流れを判断する練習を重ねることが重要です。関西大学公式の入試対策でも、大問Ⅰについて、会話や文章の流れを読み取る力が必要であり、基本的な文法・語彙に加えて、接続詞や副詞などの知識を身につけることが文章整序にも役立つとされています。
まずは英単語・熟語・基本文法を固める
大問1では、単語や文法を単独で問う問題が中心になっているわけではありません。しかし、会話文の発言内容や文章整序のつながりを正確に判断するには、基本的な語彙・文法の知識が欠かせません。
特に文章整序では、接続詞や副詞、指示語などが重要な手がかりになります。単語の意味が分からなかったり、英文の構造を正しく把握できなかったりすると、文と文の関係も判断しにくくなります。
| 分野 | 優先して身につけたい内容 |
|---|---|
| 英単語 | 入試標準レベルの語彙・多義語 |
| 英熟語 | 基本的な熟語・重要表現 |
| 文法 | 時制・助動詞・不定詞・動名詞・分詞など |
| 接続表現 | however・therefore・for exampleなど |
| 指示語 | this・that・these・thoseなど |
| 代名詞 | it・they・he・sheなど |
大問1対策だからといって、特別に難しい知識を増やす必要はありません。まずは標準的な英文を正確に読めるだけの基礎力を固めることが優先です。
会話文は「正解する」だけでなく「根拠を説明する」
会話文の問題を解いた後は、正解したかどうかだけで終わらせないことが大切です。
例えば、正解の選択肢を選んだら、「なぜその選択肢が入るのか」を前後の発言から確認します。
| 復習するときの確認 | 内容 |
|---|---|
| 空所の前 | どのような発言があるか |
| 空所の後 | 選択肢を受けてどう会話が続くか |
| 選択肢 | 質問への回答・意見への反応など、どんな役割か |
| 他の選択肢 | なぜ会話につながらないのか |
| 会話全体 | 話題や流れが最後まで自然か |
「この選択肢が正解だった」で終わらせず、「前の発言が質問だから、この回答が必要になる」「後ろの発言がこの内容を受けているから、この選択肢が自然」というところまで確認します。
関西大学公式でも、会話文については日常的な定型会話だけではなく、意見交換を含む200語程度の会話文に慣れることが勧められています。
文章整序は「正しい順番」より「つながる理由」を覚える
文章整序では、正解の順番だけを覚えても次の問題には応用できません。
例えば6つのパートを正しく並べられた場合でも、「なんとなくこの順番だと思った」という状態なら、別の問題で同じように正解できるとは限りません。
そこで復習するときは、パート同士がつながる根拠を確認します。
| つながり | 確認するポイント |
|---|---|
| A → B | Bの指示語がAの内容を指している |
| A → B | Bの代名詞がAの名詞を受けている |
| A → B | howeverなどが前の内容と対比を作っている |
| A → B | therefore・soが前の内容を受けて結果を示している |
| A → B | BがAの具体例になっている |
| A → B | Aの原因をBが説明している |
2026年度の全学日程2でも、大問Ⅰ-Bは6つのパートを並べ替える形式で、解答は「C→F→B→Z→D→E」でした。
このような過去問を復習するときは、順番そのものを暗記するのではなく、「なぜCの次にFが来るのか」「なぜFの次がBなのか」を一つずつ確認します。
文章整序では「接続語」を見つける練習をする
関西大学公式の対策でも、文章整序では接続詞や副詞などの知識が、文章のつながりを判断するうえで役立つとされています。
そのため、普段の長文読解でも、接続表現を見つけたらその意味だけでなく、前後の文章がどのような関係になっているかを考える習慣をつけると効果的です。
例えば、
- however → 対比
- therefore → 結果・結論
- for example → 具体例
- in addition → 追加
- first / next / finally → 順序
- because → 理由
- so → 結果
というように、表現の意味と文章内での役割をセットで理解します。
過去問は「解く→原因を確認→解き直す」
大問1の過去問演習では、問題数をこなすことだけを目的にしないことが重要です。
まず本番を意識して問題を解き、間違えた問題について、原因を分類します。
| 間違えた原因 | 対策 |
|---|---|
| 単語の意味が分からなかった | 英単語・熟語を復習 |
| 文構造が分からなかった | 文法・構文を復習 |
| 会話の流れを読み違えた | 前後の発言関係を確認 |
| 指示語を見落とした | 指示対象を確認する練習 |
| 接続表現を見落とした | 接続詞・副詞を復習 |
| 文章の流れをつかめなかった | パートごとの役割を整理 |
その後、間違えた問題をもう一度解きます。このときに、正解を選べるだけでなく、正解の根拠を説明できるかまで確認します。
特に文章整序は、答えを見た直後なら簡単に並べられてしまいます。そのため、時間を置いてから解き直し、「自力で順番を組み立てられるか」を確認すると、実戦で使える力が身につきます。
大問1だけに勉強時間を偏らせない
大問1は対策しやすい分野ですが、大問1だけを集中的に勉強する必要はありません。関西大学の英語は90分で、大問Ⅰ〜Ⅲの3題構成です。大問Ⅱ・Ⅲでは長文読解が出題されるため、英単語・熟語・文法・長文読解といった普段の学習が、そのまま大問1の土台にもなります。
特に関西大学公式の対策では、基本的な文法・語彙を確実に押さえること、会話文や説明文に数多く触れることが勧められています。
したがって、大問1対策では、
基礎語彙・文法を固める → 会話文・文章整序を解く → 間違いの原因を確認する → 根拠を意識して解き直す → 全学部日程2の過去問で実戦練習をする
という流れで学習すると、知識と実戦力を結びつけやすくなります。
⑥ 関西大学「全学部日程2」大問1の過去問の使い方
関西大学「全学部日程2」の大問1対策では、過去問をただ何年分も解くだけではなく、会話文と文章整序のどこで失点しているのかを確認し、同じ形式の問題で再現できるようにすることが重要です。関西大学は2026年度の一般入試について、2月1日から7日までの英語の過去問題を公式サイトで公開しているため、実際の問題を使って演習できます。
まずは本番と同じ条件で解く
過去問を初めて解くときは、できるだけ本番に近い状態で取り組みます。全学日程2の英語は90分なので、大問1だけを練習するときでも、まずは大問1をどの程度の時間で処理できるのかを確認しておきましょう。
大問1では会話文と文章整序が出題されるため、それぞれの時間も意識します。
| 問題 | 確認したいこと |
|---|---|
| 会話文 | 何分で5問を処理できるか |
| 文章整序 | 6つのパートを何分で並べられるか |
| 大問1全体 | 15分程度で最後まで解けるか |
| 見直し | 迷った問題を後から判断できる時間があるか |
最初から15分以内に解き切れなくても問題ありません。重要なのは、現在どれくらい時間がかかっているのかを把握することです。
間違えた問題は「知識不足」と「読解不足」に分ける
過去問を解いた後は、間違えた問題をそのまま答え合わせして終わらせないようにします。特に大問1では、間違いの原因を分類すると、その後の勉強がしやすくなります。
| 原因 | 具体例 | 必要な対策 |
|---|---|---|
| 語彙不足 | 選択肢や本文の単語が分からない | 単語・熟語を復習 |
| 文法不足 | 文構造を正しく把握できない | 文法・構文を復習 |
| 会話の流れ | 前後の発言関係を読み違えた | 会話全体を読み直す |
| 指示語の見落とし | this・itなどの指す内容を間違えた | 指示対象を確認する |
| 接続表現の見落とし | however・thereforeなどを見落とした | 前後の論理関係を確認する |
| 内容の読み違い | 文章全体の流れを誤った | 各パートの役割を整理する |
例えば、文章整序を間違えたときに「文章整序が苦手」とだけ考えるのではなく、「thereforeの意味を理解できなかったのか」「thisが何を指すのか分からなかったのか」「そもそも英文の内容を理解できなかったのか」まで掘り下げます。
文章整序は「正解の順番」を覚えない
文章整序の過去問で特に注意したいのが、答えの順番だけを暗記してしまうことです。
例えば、ある年度の正解が「C→F→B→Z→D→E」だったとしても、重要なのはこの順番そのものではありません。2026年度の全学日程2でも、実際に6つのパートを並べ替える形式が出題されています。
復習するときは、次のように確認します。
C→F
→ Fの冒頭表現がCの内容を受けている
F→B
→ BがFで説明された内容をさらに展開している
というように、一つひとつのつながりに根拠を持たせます。
この作業をしておけば、別の文章整序問題でも同じ考え方を使えるようになります。
会話文は「正解以外の選択肢」も確認する
会話文では、正解の選択肢だけを確認するのではなく、なぜ他の選択肢が入らないのかも考えてみましょう。例えば、
- 質問に答えていない
- 前の発言と内容が合わない
- 後ろの発言につながらない
- 会話のテーマから外れている
- 文法的には入るが、意味が不自然
といった理由で選択肢を消去できます。
この復習を繰り返すと、本番でも「正解を探す」というより、「入らない選択肢を消していく」という判断ができるようになります。
全学部日程1の過去問も活用する
全学部日程1と全学部日程2では、英語の大問1で扱われる会話文・文章整序という形式に共通する部分があります。そのため、全学部日程2の過去問が不足している場合は、全学部日程1の問題を使って会話文や文章整序の練習をするのも有効です。
ただし、全学部日程1の問題を解いたからといって、全学部日程2の問題にもそのまま同じ内容が出るとは限りません。最終的には、全学部日程2の過去問で形式や文章量、実際の難度を確認することが必要です。
関西大学は2026年度の英語について、実施日ごとの問題を公開しているため、全学日程1・全学日程2の両方を比較しながら演習できます。
仕上げは「時間内に安定して解けるか」を確認する
過去問演習の最終段階では、正答率だけでなく時間内に安定して解けるかを確認します。例えば、
| 状態 | 判断 |
|---|---|
| 正答率が低く、時間もかかる | 基礎知識・解法の復習を優先 |
| 正答率は高いが時間がかかる | 時間を意識した演習が必要 |
| 時間内に解けるが正答率が低い | 根拠の取り方を見直す |
| 時間内に安定して高得点 | 本番形式の演習へ |
大問1は、会話文と文章整序の形式に慣れることで、「何を見れば答えを判断できるのか」が明確になっていきます。
そのため、過去問を解いた後は「何問正解したか」だけを見るのではなく、どの問題で、どの判断を間違えたのかまで確認することが大切です。
⑦ まとめ|関西大学「全学部日程2」大問1は会話文と文章整序
関西大学「全学部日程2」の英語大問1では、会話文の空所補充と文章整序が出題されます。2026年度の全学日程2でも、会話文5問と文章整序6問という構成でした。関西大学は2026年度の各日程の英語問題を公式サイトで公開しているため、実際の過去問を使って形式を確認できます。
会話文では、空所の直前だけを見て答えるのではなく、前後の発言や会話全体の流れを確認することが大切です。質問に対する回答なのか、相手の意見への反応なのか、理由や具体例の説明なのかを考えることで、選択肢を絞り込みやすくなります。
一方、文章整序では、接続語・指示語・代名詞・内容のつながりを手がかりにして、文章の順番を判断します。最初からすべてのパートの位置を決めようとするのではなく、「このパートの次にはこのパートが来る」という確実なつながりを見つけていくことがポイントです。
| 大問1の分野 | 対策のポイント |
|---|---|
| 会話文 | 前後の発言と会話全体の流れを確認する |
| 文章整序 | 接続語・指示語・内容のつながりを見る |
| 英単語・熟語 | 会話や文章を正確に理解するための基礎として固める |
| 文法 | 文構造や選択肢の判断に必要な知識を身につける |
| 過去問 | 正解だけでなく、正解の根拠まで確認する |
また、全学部日程1と全学部日程2では、共通して活用できる力もあります。会話文の流れを読む力や、文章整序で英文同士の関係を見抜く力は、どちらの日程の対策にもつながります。ただし、最終的には全学部日程2の過去問を使って、実際の出題形式や文章量に慣れておくことが大切です。
大問1は、英単語や文法といった基礎力に加えて、「英文同士がどのようにつながっているのか」を考える力を身につけることで、安定して得点しやすくなります。まずは過去問を解き、自分が会話文で失点しているのか、文章整序で失点しているのかを確認しましょう。そのうえで、間違えた原因を一つずつ潰していくことが、大問1の得点力を高める近道です。
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